【株式投資】会社四季報、紙面とオンラインってどっちを見ればいいの?使い分けの方法について
個人投資家のバイブルと呼ばれる会社四季報。
日本の3778社(2020年2集発売時点)全上場会社の業績や財務のデータの載っている、株式投資界の選手名鑑だと思っています。
ですが、この四季報、全部読むのもなかなか大変。
いまは四季報オンラインという月額課金制(ベーシックプラン1,100円)のサービスもある。
どっちをどう使えばいいの?
というよく質問を受けるので、これについてまとめておきたいと思います。
◇今日のPodcast
今日の記事を音声でも配信しています。見ながら聴くとわかりやすいと思います。↓
◇1、会社四季報紙面の最大のメリットは網羅できること
私は、勝手に #四季報ナイト のエバンジェリストだと思っているのですが、
そもそも四季報ナイトとは、
3ヶ月に一度、会社四季報の発売日(厳密に言うと発売日の前日)に、たった1晩で四季報全銘柄をチェックすることを、四季報ナイトといいます。
この四季報ナイトを行う最大のメリット。
それは何かというと、
「全上場企業を網羅できる」
という点です。
株式投資を活用して、超人気銘柄を見ていると、
「自分もあの銘柄を買っておけば儲かりそうだぁ」
など、安易に考えてしまいがちですが、すでに人気化してしまった株で利益を出すことは非常に難しいです。
その中で、唯一無二の必勝法があります。
それは、まだ誰も見つけていないような未来のお宝銘柄を発掘し投資する方法です。
紙面の四季報で全銘柄チェックをすることが、
お宝銘柄の発掘に役にたちます。
紙面を使って1ページずつめくることで、着実に進捗を確認することができます。
その紙面で見ていると、
「やっと半分まで来たぞ、あと半分!」
「まもなく魔の5000番代が終わる!」
「ようやくソフトバンクグループ(9984)まで来た。ラストスパート!」
など、終わりの目安を目で見て実感できることで、次に進むモチベーションが湧いてきます。
これと同じことをオンラインでやっても、全銘柄とまではなかないけないと思うんです。
もちろん紙面でも最初のうちは、何時間もかかってしまうことでしょう。
ですが、コツをつかんで、慣れてくると、
気がつけば4〜5時間程度で一周終えることができるようになります。
そして、3ヶ月に一度、全上場企業のデータを網羅し続けていると見えてくるもの。
それが、「変化」です。
それも、まだニュースにもなっていない、株価も反応していない、とても小さい会社の小さな変化に、誰よりも早く気がつくことが、ごくごくたまにあるんです。
小さな会社から大ヒット商品が生まれた結果、その会社の株価が5倍〜10倍になることなど、株式相場全体を見渡すと何度もあります。
その会社の株価上昇の初期段階から投資をすることができれば、
自ずと大きな成果につながっていく。
これが、会社四季報を活用して上場企業全銘柄を網羅し続けることによって資産を大きく増やすことができる方法だと思います。
いままでの自分の取引を振り返っていても、幸運なことに、お宝銘柄を発掘し、数年かけて何倍にも成長した株を数名柄保有できたことが現在の資産につながっています。
もしかしたら、数年に一度しか見つからないかもしれない。
それでも大きく上がるの株に投資できるのであれば、十分に大きな成果は望めます。
◇2、オンラインの最大のメリットは「速報性」
一方で、紙面の四季報のデメリットは、情報が遅いという点にあります。
例えば、前回3月の中旬に発売になった会社四季報は、2月末時点での業績や財務状況を掲載したデータであり、データの期日から発売日までで、すでに2週間強のタイムラグが発生します。
この紙面の遅いというデメリットを補う点で、オンラインは役にたちます。
四季報オンラインを使って、個別銘柄の業績欄を見てみると、
業績を見ると、会社四季報を同じデータが上部に並んでいます。
そして注目なのは、下段。
もしも、最新の四季報発売日後に、会社四季報の予想が更新された場合はこのように表示がされます。
ここで注目したいのは、更新日です。
この銘柄(3796、いい生活)は、4/20に業績予想の修正のお知らせを発表して、数字が更新されています。
このままいけば、次の四季報の数字はこのデータに更新がされる予定です。
(厳密に言えば、今後本決算が予定されているので、プラス1年先の予定も掲載予定)
この数字を、
今知るのと、次の四季報6月の中旬に知るのとでは全く意味が異なります。
特に注意して見なければいけないのは、
実は四季報ナイトの日です。
四季報ナイト当日(次回は6月中旬)は、手元に紙面の四季報を用意して見ていくと思いますが、その見ている数字が
いつ発表されて、
株価がどれくらい反応したのか、
が、紙面だけではなかなか掴みにくいのです。
ですので、私の場合は、
①会社四季報の紙面で業績やPERを見て投資対象になり得るかを確認
②ツールを使ってチャートを見て投資対象になりそうであれば、
③四季報オンラインを見て情報更新日と現在までの株価推移を確認
④いまからでも上昇余地がありそうであればお気に入り登録
という流れで見ています。
ちなみに④については、発売日には情報更新日自体が更新され見れなくなってしまうので、まさに発売日前日の四季報ナイトだけできることになります。
紙面のデメリットである遅い部分を、会社四季報オンラインで補っている、ということですね。
これを行うことで、
「良い銘柄と思ったけどもすでに上がった後で高値づかみしちゃった」
というような誤った判断を避けることになります。
他にも四季報オンラインは、最新のニュースや、投資家の注目銘柄の記事、発売前のサプライズ銘柄一覧や、スクリーニング機能などたくさんの機能があるので、有料プランの方は色々と使いこなしてみると良いでしょう。
◇まとめ
ということで、今日は会社四季報の紙面とオンラインの違いから、それぞれのメリットについて書いてみました。
まとめとしては、
・紙面を見る最大の目的は全上場企業を「網羅」できるところ
・ただし、紙面のデメリットは情報の「遅さ」
・そのデメリットを補うのが、四季報オンラインの「速報性」
という観点になります。
株式投資には、正解はないし、情報収集もやり始めたらきりがありませんが、とにかくやっていて楽しめておすすめなのが、会社四季報の確認です。
8年間投資を続けてきても、いつ見ても楽しめるそんな雑誌が会社四季報だと感じます。
ぜひみなさんも会社四季報を手にとって、お家時間を未来のお宝銘柄の発掘にあててみてはいかがでしょうか?
◇最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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