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【思考】【投資】いまの相場で気をつけたい3つの行動経済心理学
先日、日経新聞を読んでいたらこんな記事を見つけました。
私のnoteの中でこの記事にこういうのは注意ポイントであるとも書かせていただきました。
この記事の中では、全く株をやったことがない人から株の話をされると危ないという話でしたが、今回の日経の記事では、初心者の方が多く口座開設をしているとのことでした。
だからこそ今考えておきたい行動心理についてお話してみたいと思います。
◇1、集団心理に巻き込まれるな
今回のコロナウイルスの中で象徴的なのは、
「集団心理」です。
感染予防のためのマスクが足りなくなるのはまだわかりますが、
原材料の違うトイレットペーパーやティッシュまでもが売り切れ続出。
ちかくの薬局でも一時期、トイレットペーパーとティッシュが入荷したということで行列ができていて唖然としました。
そもそも、多くの人が密集しないことが感染リスクを減らすはずなのに、わざわざ品薄になる可能性の低い、トイレットペーパーやティッシュを買い求めるために行列に並ぶのは、感染リスクを上げてしまうのでは?とも感じました。
幸いなことに我が家では、この騒ぎが起こる直前に日用品をまとめて買っていたので、一度もトイレットペーパーとティッシュが危機に貧したことはありません。
このような、集団心理には本当に気をつけたいところです。
こういったことを避けるために、まず事実(一次情報)に目を向けて、人の意見(二次情報、三次情報)に惑わされないようにすることがとても大切です。
先の日経新聞の記事の中で懸念しているのは、
「株が下がっていて割安だから株を買う」という行為は間違っていないんですが、あの記事を見たあとから株を買いたいと思う人が増えそうで怖いということです。
そういう人たちはかなり高いところで株を買いはじめてしまうということです。
悪いことにその流れからか、いまは世界同時株安の状態から急激に株価が戻しています。が、おそらく株式投資スクールの受講生のように、少しチャートの勉強をしている人であれば、このチャートがまさにこれから下がりそうではないか?ということがわかるのではないでしょうか?
「下がって割安だから買う」は結果的に良かったんですが、「いま戻ってきたから買う」では、かなりリスクの高い状態になると感じました。
どんなときでも、集団心理に乗り遅れた人は不利であることは確かです。
集団心理を信じるのではなく、一次情報(事実)をもとに自分の仮説を組み立てて、無理だけはしないようにしてください。
投資はいつだって自己責任ですので。
◇2、認知的不協和の解消
さらに怖いのが、認知的不協和の解消という心理です。
これは、自分の予想外の動きや出来事が起こると、認知の不協和を解消するために思考停止になってしまう行動経済心理学の一つです。
もしも、先日の日経新聞の記事を見てより多くの個人投資家が投資を始めまたとします。
投資はお金を増やすためにやると思いますが、いきなり減らしてしまったらどうでしょうか?
それはもうショックで「こんなはずではなかった」という認知的不協和を解消するために、思考停止に陥ってしまいます。
そうなるといわゆる「塩漬け株」となってしまいます。
塩漬け株の末路は2つ。
①いつか損に耐えられなくなって、多額の損切りをやむを得なくする
②本当に見ないようにして忘れる
結局そうなると時間もお金も無駄にしてしまいます。
賢明なる投資家は、損切り基準を決めたらきっちり損切りをして次の投資機会を賢明に探します。
株式投資においての多少の損失が出てしまうのは当たり前で、塩漬け株による時間とお金の損失に比べたら屁の河童であることがよくわかっているのです。
株が下がった場合、認知的不協和は誰にでも発生しうるものですが、その後の冷静な対処が賢明な投資家との分かれ道になります。
◇3、保有効果による情報のバイアス
認知的不協和と同じような話ですが、「保有効果」にも気をつけたいところです。
株を買って持っていたら、当然上がって欲しいと思いますよね?
そうすると、株が上がりそうなポジティブなニュースには優先的にアンテナが立ってしまいます。
誰もが株は上がって欲しい(一部の空売りトレーダーを除く)と思っています。ですので、どんなニュースも「できればポジティブなニュースであってほしい」と願っています。
たとえそこに悪いことが書いてあったとしても、株を持っている人にとっては評価が甘くなってしまいがちです。
それは、その株を持っていることで下がってほしくないからです。
そして、悪い情報よりも良い情報ばかりに目を向けがちにもなります。
まさに、情報にバイアスをかけて見てしまいがちなのです。
なので、こういったことが自分にも起こるんだと認識を持ち、中立的な視点でニュースや情報を判断してみてください。
◇まとめ
いま初心者の方が株などの投資を始めている可能性があります。
特にこれから株を始める方は、投資の心理学があることを知っていただき、しっかりと知識をつけた上で、リスクを管理してやっていくことが大切です。知識をつけることには終わりがありませんが、とても楽しい行為です。
ぜひ正しい知識をつけて投資に向かい合っていきましょう!
では、今日のまとめです。
・投資初心者の方が株が下がったので多く参入してきている
・集団心理によって後から始めることはリスクが高いかも
・認知的不協和の解消で損が出たら思考停止になりやすい
・株を持ったら誰でもネガティブなニュースを見たくなくなる
・株を持ったら誰でもポジティブなニュースばかり見てしまう
少し経験がある方であれば、自分にも同じような経験があると言えるかと思いますが、その経験をお持ちでない方が一気に投資を始めたのであれば、やはり少し怖さを感じています。
不安定な局面ですので、無理をせずに相場に向き合っていきましょう!
◇今日のPodcast
今日の記事を音声でも解説をしております。↓
◇最後に
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