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その53〜自己アピールは「周囲の人」も巻き込むと受け入れやすい〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
この記事では、自己アピールを自慢話と受け取られずに伝える方法として「二者宣伝」の効果を紹介しています。
二者宣伝とは、自分の成果と共に他者の貢献も強調することで、有能さと温かさを同時に示す手法です。
家庭においても、自分の功績を他者への感謝と共に伝えることで、相手にとって受け入れやすいものになります。
自己アピールの際には、自分の成果を強調しつつも、協力者への感謝を忘れず伝えることで、より良い印象を与えることができると結論づけています。
「あの人いっつも自分の話ばかりしてる」
「上司の自慢話ってホント退屈なんだよな」
一度は思ったことあると思いますが、
あなたは、同じように自分の自慢話をたくさんしてしまってないですか?
ただ、自分が取り組んだことを賞賛してもらう、ということはモチベーションに繋がりますし、
そもそも、それを他者に発信することで評価が上がっていくのであれば、
積極的にアピールすることは必要なんです。
「嫌らしくない、スマートな自慢話の仕方があれば知りたい!」
そんなあなたにオススメしたい本日の論文はコチラ!
タイトルは、
「上手に自慢話をする方法」
シンプルなタイトルですが、大事な秘訣が書かれていました。
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
この記事では、自己アピールが自慢話と受け取られず、自分の成果を効果的に伝える方法として「二者宣伝」が有効であることを示しています。
二者宣伝とは、自分のスキルや成果と共に他者の貢献も紹介することで、有能さと温かさを同時に示す手法です。
研究者が1500人以上を対象に実験を行った結果、二者宣伝型の発言は自己宣伝型と同等の能力評価を受ける一方で、より温かく好印象を与えることが明らかになりました。
また、政治家の発言においても、他者を称賛する二者宣伝型の方が、支持されやすく、有能と見なされる傾向が強いことが示されました。
この研究は、自分の業績を伝えたい時、他者をほめることが最良のアプローチであると結論づけています。
至ってシンプルな気がしますが、
「今回自分が取り組んだ分析により、真の課題と解決策が見つかり、業績をあげることができました」
といって自慢するよりも、
「〇〇さんの助言が効果的で、自分が気づかなかった観点で分析できたので、真の課題と解決策が見つかり、業績をあげられました」
といった方が、アピール感は減りますよね。
あくまで、〇〇さんは「助言したに過ぎない」ので、実績は自分のものとして認識してくれると思います。
ちゃんと周囲を見て、
周囲の人に協力してもらっているのを理解して、
感謝する気持ちを持つことで、
ようやく自分の実績をアピールできるのではないかとおもいます。
家庭に置き換えて考えると…
「ワンオペ頑張ったぞ!」
と普段あまり家事育児をしない人からドヤ顔で言われると、
素直に「ありがとう」って言えない。
そんな気持ちになったことないですか?
「子供たちが良い子にしてくれてたから、ワンオペも乗り越えられたよ」
とか、
「いつもあんなに大変なワンオペをこなしてくれていたんだね。今回は頑張ってこなせたけど、経験して思い知ったよ」
とか、そんな形で声をかけてもらった方が受け入れやすくないですか?
あとは、仕事でうまくいったことがあった時には、
「いつも支えてくれてるから、仕事でこんな業績あげられたよ」
って言ってくれる方が気持ちいいですよね。
「全てを他人のおかげ」
とする必要はないのですが、
逆に「功績は全て自分の力」と思い込みすぎるのは危険であると思います。
少しの配慮、一言で、相手の受け入れ方が変わってくるのであれば、
気をつけながら自己アピールをした方が良さそうですよね。
まとめ
本日は「相手が受け入れやすい自慢話の仕方」がテーマの論文を紹介しました。
良いことがあった時は独り占めするのではなく、みんなで共有する
というマインドを持つことで、結果的に自分への評価が高くなっていくと思います。
それではまた次回。