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その55〜信頼し合える関係性を築ける人が出世していく〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
この記事は、シニカルな態度が個人や組織の成功を妨げる理由と、協力的な文化の重要性を解説しています。
成功の鍵は、「グループの成功が個人の成功を保証する」という協力的なマインドセットです。
職場では、他者を信頼し、貢献が評価される環境が、創造性や士気を高め、業績向上につながります。
家庭においても同様に、自己中心的な態度を避け、家族全体の幸福を目指すことが求められます。
まずは、自分から信頼を示す行動を取ることが、信頼を築く第一歩となると結論づけています。
「リーダーは孤独」
「誰も信頼してはいけない」
「人を蹴落としてでもやらなきゃいけない」
成功している経営者やリーダーは、そんな存在であると思ったことはないですか?
そんなイメージの経営者やリーダーを軽蔑する理由もわかります。
そして、
「出世するためには、そういったこともしていかなきゃいけないのかぁ」
と、悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、そんなことしなくたって出世できるんです!年収も上がります!
といったことを示してくれる論文を今日はご紹介します。
タイトルは、
「シニカルな人は収入が少なく、出世もしない
人は信頼できる人脈と協働で成功する」
です。
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
この記事は、シニカルな考え方が個人や組織の成功を妨げる理由と、協力的な文化を築く重要性を述べています。
シニカルな人は他人を信頼せず、権力を追い求め孤立するため、昇進や給与で不利になります。
研究では、協力的なチームが成功しやすく、ナルシシズムが高い選手のチームは成績が悪化することが示されています。
成功の鍵は「グループの成功が個人の成功を保証する」という協力的なマインドセットです。
職場の創造性や士気も、信頼を基盤にした協力的な文化によって向上します。
リーダーは信頼を基本とする文化を作り、個人の成果だけでなく、他者への貢献も評価する仕組みを導入することが求められます。
また、多元的無知(他人も協力を望まないと思い込むこと)を打破し、従業員の価値観を共有することも効果的です。
「シニカルって何?」
という人のために。↓
皮肉な態度をとるさま。冷笑的。嘲笑的。
論文には、
シニカルな人は他者を信頼する人に比べて、権力に飢えており、さまざまな方法で権力を追い求める。
と書いてあります。
こういった「シニカルな人」は、昇進や報酬の面で結果的に不利になると言われています。
データとして、
・シニカルな人の10年間の給与伸び率は、そうでない人の3分の1程度
・指導的立場に昇進する可能性も低い
ということも述べられていました。
ただ、こういった性格は社会環境が大きく影響しているようです。
ですので、後天的に改善することは可能です。
・自分から人を信頼するマインド
・他者への貢献が評価されるシステム
・オープンに手助けを求められる組織
など、自身や周囲の環境を整えることによって、シニカルな考え方を変えることができると考えられます。
そして、他者を信頼することが、自身の出世へと繋がっていくわけですね。
家庭に置き換えて考えると…
家庭においてもこれは同様で、
・自分さえよければ家族がどうなっても関係ない
・家族も所詮1人の人、自立することが必要
という考え方は避けた方が良いですね。
例えば、
・自分は外で稼いでいるのだから、パートナーが家庭のことをやるのが当たり前
・どうせあの人に何言ってもやってくれないのだから、自分も好きなようにやっちゃおう
というマインドは変えた方が良いでしょう(と言っても、そうなってしまう状況ももちろん理解できます)。
まず相手を信頼するところから始めないと、変化は生まれないと思います。
相手を信頼しているからこそ、自身が感じている不満を相手に直接いうこともできるわけですね。
あと、やはり視点として持つべきは、
「家族全体が幸せであるかどうか」
です。
自分が〜、とか、あなたが〜、とかではなく、家族全員、家庭全体が幸せを感じるための1番良い落とし所を一緒に考えていくのが大事です。
1人にとっての幸せを追求するのはもちろんですが、
周囲の人と一緒に幸せになる
という視点を必ず持つべきですね。
それが他者への貢献、信頼につながります。
お互いの助け合いにもつながります。
僕が書きたいことは結局ここになってしまいますが、
「戻れる場所を決めておく」ことが大事なんですよね。
まとめ
本日は、「他者を信頼し、行動する人の方が出世していく」ということがテーマの論文を紹介しました。
様々な状況を経験して、人を信頼しにくくなっている人もいるでしょう。
ただ、まずは人に信頼されるような行動をとっていくことが、信頼関係を築けるカギになってくると思います。
ぜひ試してみてください。
それではまた次回。