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その58〜綿密な行動計画は戦略ではない〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

この記事は、ビジネスでの「戦略」と「戦術」・「実行プラン」の違いと、戦略立案の重要性について解説しています。

戦略は企業全体の大きな方向性を示し、競争優位性を保つために不可欠です。
一方、戦術や実行プランはその戦略を実行するための具体的な手段です。
企業は戦略と行動計画を混同すべきではなく、全社的な視点で戦略を定め、各部署がその実行に貢献する形が理想です。

家庭においても、目指す方向性(戦略)を決めたうえで、具体的な行動(戦術)を組み立てることが効果的であるとされています。


ビジネスにおいて「戦略」という用語は以前から使われていますが、

「戦略って何なのかイマイチよくわからんのよね〜」

という声も少なくないかと思います。

ビジネスで言えば、
その企業(事業)が属する業界において、競争優位性を持続させるための大きな方針
というように言えます。

要は、
売れ続ける(生き残り続ける)ための勝ち筋
という感じでしょうか。


そのほかにも「戦術」という言葉も存在します。
「戦略と戦術の違いがわからん!」
という人も結構いますよね。

このあたり、混乱してわからなくなると、
戦略の立て方、実行の仕方に影響を及ぼしてきます。

そんなことを書いているのが本日ご紹介したい論文です。

タイトルは、
戦略は部署ごとではなく、全社でつくらなければならない

多くの企業が戦略立案と実行を同一視している

です。

それでは早速見ていきましょう!



論文の要約

この記事では、戦略とオペレーションの違いを理解し、正しい戦略立案の重要性が強調されています。
多くの企業は、必要のない場面で戦略を立て、必要なときに戦略を欠いてしまいがちです。

主なポイントは、
全社レベルの戦略を優先:
戦略は全社のポジショニング(例:顧客満足や品質向上)に関わるもので、各部署の行動計画と混同すべきではありません。

戦略と行動の区別:
戦略は社外(顧客や競合)に焦点を当て、オペレーションは社内の具体的行動に集中します。

用語の見直し:
マーケティングや人事の「戦略」ではなく、「顧客戦略」「従業員戦略」とすることで、ステークホルダーの視点を重視した考え方が促されます。

言葉の影響:
言葉選びが思考や行動に大きな影響を与えるため、プランと戦略を明確に区別する必要があります。

戦略は、企業の目指す方向性を示すために不可欠であり、その後のオペレーション計画は戦略に基づいて策定されるべきです。
適切な戦略の立案により、企業は競争力を高め、持続的な成長を実現する道を歩むことができます。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10849より抜粋して改編

この論文では、
戦略と実行のプランを混同してはいけない
ということが書いてあります。

戦術とは、戦略をより効果的に実行するための方法
とも言われます。
それをさらに行動レベルまで落とし込んでいるのが実行のプランですね。
要はオペレーションのこと、です。

例えば、
価格と品質が比例しやすい商品を売る時に、
比較的安いけど高品質
という売り出し方をします。

これが戦略ですね。

どうやってこれを実行していくのか。
これが戦術や実行プランになります。

例えば、
大量生産して、商品1つあたりのコストを削減する
というのが、戦略を実行するための手段になりますね。

↑の内容は、製造や仕入れに関連する部署のアクションになりますが、
それ以外の部署もできることはそれぞれあるわけですね。

これを全社的な「戦略」と混同してはいけない、ということです。

何となく「戦略」と「戦術や実行プラン」の違いが見えてきましたでしょうか?

家庭に置き換えて考えると…

例えば、
「都会の夫婦共働き世帯」にとって、
家庭をうまく回し、理想の家庭を築くための「戦略」は何でしょうか?

色々と考え方はありますが、
ひとつの例として、

家に大人1人しかいない時間をできるだけ減らす(ワンオペ時間を減らす)

ということが戦略として考えられます。

これを実現するために、

・在宅勤務の仕事を選ぶ
・祖父母の家の近くに住む
・シッターと契約する
etc...

などが考えられます。

このようにして、戦略と戦術を分けて考えると、さまざまなオプションがアイディアとして出てきます。

また、オペレーション戦略についてはこちらの記事で解説しています。

よろしければこちらをご覧ください。
我ながら、ちゃんとまとまってると思います笑

まとめ

本日は「戦略と実行プランの違い」をテーマにした論文をご紹介しました。

家庭においてもとても生きる考え方になってます。

戦略を立てる時の参考にしてみてくださいね。


それではまた次回。

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