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その89〜これからのビジネスリーダーが持つべき「子育てマインド」〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
リーダーシップを「支配」から「導き」へ変えることの重要性
従来の支配型リーダーシップ(パワーオーバー)から、人間性を重視する「リーディングスルー」への転換が求められています。この新しいモデルは、以下の3つの要素で成り立っています:
リーダーシップの魂(Soul)
思いやりや透明性を重視し、正しい行動を促す。
リーダーシップの心(Heart)
人々を第一に考え、彼らの成長と繁栄を支援。
リーダーシップの精神(Mind)
目的意識を持ち、行動、学習、変化を推進。
家庭での応用
家庭においても親が一方的に力を行使するのではなく、子どもの意見や感情を引き出し、それを尊重することが求められます。
「発言を促す」姿勢が重要で、子どもの視点を理解しながら適切に導くことで、親子の絆が深まります。
人が思い通りに動いてくれれば、全てがうまくいくのに…
そんなことを思ったことはありませんか?
・自分主導のプロジェクト
・自宅での朝の準備
など…
そして、一度思い通りに動いてもらった経験をすると、
それに味を占めるように、人を細かく管理したくなります。
(ここ最近書いているマイクロマネジメントですね)
一見、その方が効率よく見えるような気がしますが、
全てを完璧に管理できるほど、人は万能じゃありません。
ここ最近、
・部下を信頼して、マイクロマネジメントを捨てる
・コントロールではなくフォローやサポートが大事
と言ったことを述べてきましたが、
単にコミュニケーションスキルの部分を変えるだけではうまくいきません。
先輩・上司の立場の皆さん、
マインドを変えていきましょう。
ということでご紹介する今日の論文はこちら!
タイトルは、
「リーダーシップを「支配」から「導き」へ変えることで組織は繁栄する
コロナ危機での学びを忘れていないか」
です!
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
「リーディングスルー(Leading Through)」は、権力と統制に依存する従来のリーダーシップモデル「パワーオーバー(力による支配)」を超え、人間性を重視し、組織の成長と人々の繁栄を目指す新しいリーダーシップのパラダイムです。
このアプローチは、以下の3つの要素に基づいています:
リーダーシップの魂(Soul)
道徳的な価値観を基盤に、組織に「光」をもたらす。
これは正しい行動を促し、組織文化を思いやりや透明性で満たすことを意味します。
リーダーシップの心(Heart)
人々を第一に考え、成長と繁栄を支援する。
愛、インスピレーション、活力、表現(LIVEフレームワーク)を通じて人間関係を築き、エンゲージメントを高めます。
リーダーシップの精神(Mind)
目的意識を持ち、行動、学習、変化を推進。チームを導き、戦略的な思考で課題に取り組みます。
この新しいモデルは、個人と組織の潜在力を引き出し、より意義深く目的意識の高い文化を形成します。
リーダーシップは困難な仕事ですが、成果と成長を通じて喜びと満足を得られる意義ある取り組みです。
魂、心、精神って区別が曖昧でしたが、ここではこのようなフレームワークとして分類されています。
・組織に闇を作らないこと
・働く人中心に考えること
・共通の目的を定めること
こんな言葉に言い換えられるかなと思います。
僕はこのリーダー像を見て、
2023年WBC日本代表の監督である、栗山監督をイメージしました(野球好きなもので…)
いざという時にはしっかり決断するけれども、選手ファーストにマネジメントしている姿が印象的でした。
これからのリーダー像としてピッタリではないかなと思います。
そして、子育てにもかなりつながる考え方かなと思いました。
リーダーシップの「心」の部分。
LIVEフレームワークの「表現」というところが重要だと僕は考えました。
どうしても組織ではリーダーが発信者になりやすいですが、
この論文には、
「人々に発言を促す」
ということが書かれていました。
ちゃんと相手の言葉を受け入れる準備をしておき、
相手に発信を促すということは、
チーム全体が「個人の能力を引き出す」ことを目指すための良い習慣になります。
自分一人が発信者にならないことが重要ということですね。
家庭に置き換えて考えると…
どうしても家庭では親の力が強くなります。
これは当たり前といえば当たり前なんですが、
力を持つ人は、それをどう使うか。
これをしっかりと考えなければなりません。
子供たちは、社会の中で適切に行動するにはどうすればよいかを判断することが難しいことが多いです。
親が示してあげなければならない場面のほうが多いはずです。
(例えば、受験やスポーツなどの習い事、人とのかかわり方など)
しかし、一方的に
「これが正しいから!」
と押し付けてしまってよいのでしょうか?
こんな時に意識すべきなのが、要約に書いてあった
「魂」「心」「精神」のリーダーシップフレームワークです。
特に僕は、先ほども述べましたが、
「発言を促す」
ということが大事だと感じます。
大人の見方で物事を言えば、子供たちはそれを正しいと思ってしまいます。
まずは子供たちがどう感じ、どう思っているのか。
これを聞いてみるのはどうでしょうか?
大人になるまでは、子供のやったことは大人の責任といわれます。
しかし、それは「子供たちの発信よりも自分たちの考えを優先する」こととは異なります。
子供たちの思いを聞き入れ、うまく導いていく。
これが「家庭のリーダー」として求められることではないでしょうか?
まとめ
本日は「支配型のリーダーシップを改める方法」をテーマにした論文をご紹介しました。
管理したほうが、管理側としてはおそらく楽なんです。
ただ、先に進んでいくためには、
そして、自分だけでなく全体が生き生きと動くためには、
新しいリーダー像を目指し、
リーダーシップのマインドを変えていく必要がありますね。
子育てをしていると、
「自分のことより、子供の可能性を引き出す」
ように意識することが増えてくるのかなと思います。
仕事においても、上の立場になったら、その感覚でリーダーシップを発揮すると良いかもしれませんね。
僕もまだまだ実践できていませんが、一緒にやっていきましょう!
それではまた次回。