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気が付けばゲームシナリオライターになっていた。

幼い頃「将来何になりたいですか?」と聞かれた時、
そしてその十何年後、新卒での就職活動の際
改めてどんな仕事をしたいか?と考えたあの時、

こんな仕事をしてみたいなあと漠然と浮かんでも
どうすればそれになれるかは指南されていない。

新卒の就職活動の際、
私はゲームプランナーになりたかった。
しかし新卒で受けられる企業にはことごとく惨敗。
ゲームプランナーになるための道は一時閉ざされたように思われた。

そこから数年後、転職を試みた。
数ある求人情報を必死に漁っていた最中、
「未経験者歓迎!ゲームプランナー募集!」の求人を見つけた。

あの頃の夢を思い描き、再度挑戦してみた。
面接に進み、これまでの人生を赤裸々に語った。
新卒ではこんなことをして、日頃はこんな取り組みをして…
全くの他業種他業界での経験談、そこで見た世界を一生懸命に伝えた。

結果、私は晴れてゲームプランナーになった。
新卒の就活時に掲げられた矢印と反対を進んだら
まさかの違う道順でその内定への道が開けたのだった。

しかしどうだろう、そこから数年後。
社内でありがたいことに文章力の評価を得た私は
あれよあれよの内にゲームシナリオライターの肩書を得ていた。
今ではゲーム企画ではなく、
複数のゲームのシナリオを執筆している次第だ。

しかし辿り着いた今の場所はなんとも心地いい。
予想しなかった道をがむしゃらに突き進んだら
希望した眺望に辿り着き、そこからさらに違った絶景を見ているのだ。

案外、指南されない方が適した場所に導かれるのかもしれない。
人生って本当にわからない。
早く次のシナリオが書きたいなあなんて、正月休みの最中思うのだから。


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