つるとわたし。
近所のローソンに手紙とレターパックを出しにゆく。
今日は暑いけど、午前の斜めの日差しと高架が作り出す長い影のなかはまぁまぁ涼しい。
高架下のフェンスの金網に、カラスウリと山芋らしき蔓がまきついている。
つる、好きだなぁ。
くるくるしてて、可愛い。
軽い感じもよい。
と、足を進めていたら、ふと、「私とつるは似ている」と思った。
フェンスや木に這い上って、自分で硬い幹を伸ばさずに高いところにゆく。
先駆者でコツコツタイプの肩を借りて
高い視座なり
ちょっとした贅沢をさせてもらい
冬になれば枯れる。
それは自分を下げる意味合いじゃなくて、
私が気づいたらそうなっている
生存の型、みたいなものだ。
(生存戦略として意識的に選んでいるというより、自分のやりたいようにしていると、そうなっている、という感じ)
巨木が好きなのは
私が巨木だからではなくて
ひょろひょろとしたつるの私が心地よい、と感じるのだろう。
ここからはつる賛歌をして〆ようと思う。
つるは早い。
あっという間に伸びる。
つるは変化に富む。
わぁっとつるを伸ばして、葉や花を茂らせ、葉を落としたり枯れたりして、広い面積の表情を変化に富ませる。
つるは美味しい。
あまづら(食べたことないけど、かき氷にかけると美味いらしい。だれか一緒にあまづらを味わう清書納言ごっこしようよ〜)
ぶどう、むかご(やまいも)、キウイ、クズ。
つるは美しい。
葡萄の葉っぱのかたち。
紅葉するツタ。
フジの垂れ下がる世界観。
朝顔の時間を味わえるデザイン。
くるくる、ひょろひょろ、優美な線。
曲線をつくりだすモッコウバラ。
つるは楽しい。
ひもみたいだし、
丸いリースをつくれるのもいい。
山葡萄の皮で作ったポシェットやかばんは、縄文って感じがして、自分の内側から熱を感じるような気がする。
作れてないけど笑
つまり、木もつるも、みんな好き。
苔にすごく惹かれていたとき、たぶん、私は苔のような人間だったんだろう。
いつのまにか、つるになっていた。