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いささか尖りすぎてる本の読めるお店 フヅクエに行ってきた

昨日は友達がおすすめしてくれた
初台にある本が読めるカフェ フヅクエ に行ってきた。

結論から言うと

わたしの本日の目的

○7月の濃かった2日間の日記をかく

○お手紙をかく

○7月の振り返りをして、8月のやりたいことリストつくる

はできなかった!
ひとつも!笑

ただ、
○新しい世界を体感する
(かつ自分の作りたい空間のデータあつめ)

○天才の世界と親しむ

というふわっと思ってたけど
長期的な視点でやりたかったことは
できました◎

むしろ、
日記もメモもいままでの繰り返し。
そこには新しさや成長はない。
狂気のみがある。

だから
結果、最高だったよ!

お店に入るまで〜郷に入っては郷に従う


初台、下北沢、荻窪と3店舗あるのでどれにするか迷った。

下北沢のほうは内装がやや明るめなので、
いちばん空間として好みそうな初台に決めた。

行く前にホームページを読んだ。

店主さんのこだわり強めなのが伝わってきた。
口コミでは、萎縮・緊張した、という声もあり。
粗相のないようにしようとやや緊張して向かう。笑

店に到着、落ち着いた内装の店内。
深く落ちていくような環境音。

渡されたお店の案内の冊子の厚みにビビる。
これ読んでたら夕方になるわ。笑

要約すると
ここは本をゆっくり読む人のためのお店
そのための環境づくりにこだわっている
音などの配慮はもちろん
人的環境
本を読むを大切にする
そこを共通理解として運営している。

だから音だけじゃなくて
過ごし方そのものにも
「お願い」がたくさんある。

作業をする場ではない
パソコンは禁止
勉強も禁止
なんと、手帳もだめなのだ…!!

その点店主とは友達になれない…
わたしに書くなというのは
息するなってことだから。

これはどうなの?って思うけど
映画館的な場所だという説明に
すこし納得。

映画見てる時に
となりでメモとりつつ見てる人がいると
なんか萎えちゃう
みたいな喩えだった。

だからがっつりノートを作り込みながら
読むスタイルはここでは遠慮してね
とのこと。

本を読む人のためのお店
というより

本を読むのに
かなり条件を整えないと集中できない人のためのお店
という感じ。笑

いろんなことで気が散りすぎでは…
人はええから自分の読書に集中して!

と思わないでもないけど
わたしもHSP で
気になるものはたくさんあるから
まぁわかる。

ペンを置く音にも気をつけて利用してる
的な話があったから
机の間に敷くハンカチ

ペンのノック音を最小限にするために
ペン先は出したまま
とかいろいろ考えて用意してきたけど

基本書き物は読書の息抜き、
休憩くらいの感じで
1時間に5〜10分ならばよい、
ということであった。

きゅ〜ん…残念。

まぁ3時間はいるつもりなんで
計30分なら書いても許されるはず…
(そういうことじゃない笑)
と自分を納得させ
手帳をつけるのは諦め、
読んだ本を控えめにメモするくらいにした。

(あくまでも息抜き、
がっつりは作ってないよ
普段のわたしと比べたら
と、言い訳する。笑)

すると、本に集中できた

基本は今日は本を読むのに専念するか
と決めて
「天才の日課」
という本を選んで
可愛いポットの美味しい紅茶と
絶品チーズケーキで
上質な読書時間を過ごしました。

チーズケーキはココナツの香りがした。
口溶けと台のクッキー生地が最高で
また食べたいチーズケーキ。
好き。

自分の出す音に自覚的になることは
いささか窮屈ではあるけど
ある種のほどよい緊張感となって
それが本が進むのである。

あ、これは知ってるぞ
立ち読みの緊張感で
本がすらすら読めるやつ!!笑

1冊読み切って
味わいきって
結局4時間弱すごして

平日の昼間というのに
わざわざお金を払って本を読みにくる
もの好きかつ時間リッチなお客さん(つまり私の仲間)を目の端で観察したり
(わりと人いた。2〜5人くらい常にいた。)

店主さんやお店として
これだけこだわりやお願いをしても
ちゃんと人はくる
という実践版「嫌われる勇気」を感じたり

そのお願いに至るまでの思考過程や
大事にしたい世界観のリマインド、
いろいろ考えた上での
私はこういうのが好き、よいと思うのだ、
に収束するかんじが丁寧だなーと思った。

試行錯誤しながら、至高の読書空間に近づけてゆく、そんな感じ。

それによって作られた
他者を信頼してみんなでつくっている
本を読むための空間の上質さを享受して

やはりどうしてもメモをとってしまう
自分の度し難さを実感して
(こっそりやったから追い出されたり声かけられたりはしなかった。笑)

お会計のときの
オーダーと席料のシステムに
(それが伝えようとしてる「気兼ねのない長居ができますように」という理念に)
面白いな、と感心して

4時間で2250円くらいだった。
美味しい紅茶、チーズケーキ、人の本、一冊読み切れたこと
トータルで全然安いと感じた。

帰ろうとしたら土砂降りになったのをみて、
「店内でゆっくり過ごしながら待っていただいて大丈夫ですよ」
と優しい声かけをしてくださる
店員さんにほっこり感謝して

そんな感じだったよ
フヅクエ。

よい体験じゃった。

「コンセプトを尖らせる」

帰ってから、おすすめしてくれた友達に感想を伝えた。

「前に行った時は手帳まではダメじゃなかった気がする。もしかしたら年々コンセプトを尖らせてるのかも。

店主のこだわりやお願いを見せられると、なんか嬉しくなってしまう。
向こうから自己開示してくれた感じがするというか。そのお店自体に、他の店にはない人格を感じる。」
と語ってくれた。

こういう変わった(かつ文才に長けた魅力的な)お客さんが、
ファンとしてこの世界観についてきてくれるのだ。

私も、私を尖らせていこう。
きっと尖った人がついてきてくれる。

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