【人生、転職やり直しゲーム 第二章 転職と地獄の研修の巻】
【自己紹介】
「えーと、
俺は、菅四輝(すがしてる)です。
帝国大学4年生です。
帝国大学では
ラグビー部のキャプテンでした。
よろしくお願いします。」
ふーん、帝国大学卒業か。
俺は携帯で偏差値を調べた。
学部平均偏差値65か。
Fラン大学卒業の俺にしてみたら雲の上の存在だなぁ。
新卒カードをここの会社に使ったわけか。
CMでもやっている、デカい会社だけど、
中途の俺でもあっさり入れてくれるから、
もっと別の会社に行けば良かったのにな。
顔はそこそこ甘いマスクだし、
キャプテンなんて、
俺は絶対抜擢されないポジションだ。
リア充で羨ましいな。
「大袈裟(おおげさ)です。
セールスやってました。
研修をやり抜いて、
パワハラパレスに採用されるよう
頑張ります」
結構なオッサンだなぁ。
こんな人でも採用するんだ。
人当たりは良さそうだな。
でも、
元、セールスマンだったら、
いい人ぶるのは得意かもしれない。
「老耄(おいぼれ)です。
長くセールスの世界にいました。
採用されるよう
気合いを入れて研修に取り組みます」
新人研修には相応しくないけっこうな年寄りだ。
ベテランでやり手なんだろうか。
「猫田猫娘(ねこたねこむすめ)です。
前は、事務員してました。
セールスの仕事は初めてです。
よろしくお願いします。」
20代の女か。
小さくて
猫みたいな顔をしている。
女がいて良かった。
男だけだと、体育会系の洗脳さんが暴走して
俺ら受講生をきつくいじめそうだからな。
「平田幸恵(ひらたさちえ)です。
前は接客業してました。
よろしくお願いします」
幸の薄そうな不幸顔の女だなぁ。
接客業って何だ?
洗脳さんがここでまたでかい声で
喋りだした。
「研修場所の処女寺に行く前にも、
大事な研修がある。
寄り道するからナ」
どんなことをするのか、
洗脳さんのデカい態度から
嫌な予感しかなかったが、
俺は黙って車中で大人しく座るしかなかった。
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