小さな演奏会のご案内|あのひとのうた|平曲『海道下』|大磯町鴫立庵
「あのひとのうた」は平家物語の中の歌の部分を、平家琵琶の伴奏で語る15~20分程の小さな演奏会。10月は『海道下』からふたつの歌を語ります。
【内容】
平家物語巻第十『海道下』より
「旅の空赤土の小屋のいぶせさに故郷いかに恋しかるらん」
「故郷も恋しくもなし旅の空都も終の住家ならねば」
海道下りは源氏に捕えられた平重衡が、頼朝の命で鎌倉へ向かう道中のお話で、道中の景色とともに様々なことに思いを馳せる重衡の様子が描かれます。途中の池田の宿で熊野の娘侍従の元に宿泊するのですが、侍従は重衡がこのような場所に居ることに思いを馳せて一首の歌を詠みます。そして重衡も返歌を読みます。後にこの娘について聞くと、屋島の大臣殿(平宗盛)から最愛を受けた者でした。老いた母のため、暇乞いをしましたが許されず『いかにせん都の春も惜しけれど、なれし吾妻の花やちるらん』と歌って都を後にした海道一の名人でした。その後も重衡の鎌倉への旅は続いていきます。
『海道下』現代語訳全あらすじはこちら
https://morinorijapan.com/tale-of-the-heike/kaidoukudari
【開催概要】
日程:2024年10月8日(火)
時間:10:40~11:00 開場10:30
演目:平家物語巻第十『海道下』
タイプ:演奏会(冒頭に短い現代語訳解説後、演奏を聞く。)
料金:無料
入庵料がかかります(町内110円、町外310円)
お申込み:不要(直接会場へお越しください)
【会場】
大磯町鴫立庵(大磯町指定有形文化財)
神奈川県中郡大磯町大磯1289
JR大磯駅より徒歩7分
https://www.nem-shiteikanri.jp/shisetsu/shigitatsuan/index.html
天候や災害等の注意情報により変更になる場合もございます。何卒ご容赦ください。それではお会いできるのを楽しみにしています。