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2024.6.1 REIKO 1st FanMeeting―So Good with you― 「グルーヴとはなんぞや」
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REIKOはBMSGからデビューしたフィリピン人と日本人のハーフの男性シンガー。
声の質、発声の仕方など、生まれ持った素質に恵まれていて、耳心地のいい独特のグルーヴが最大の特質だ。
REIKOのグルーヴが生きるのは何といってもバラード。
音の波を泳ぐように、音のうねりを踊るように、音そのものになるREIKOの歌声。
それはどこか懐かしく、思い出を温かく包み込んでくれるような歌声だ。
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ところで「グルーヴのある歌」「グルーヴのあるダンス」とはよく聞くが、「グルーヴのある文章」もあるのか?
グルーヴとはリズム感やノリと解釈されることが多いが、「人が動きたくなる、踊りたくなるような音楽」「音楽を呼吸させるもの、曲の中で私たちの体を動かすもの」といわれている。
だから文章に例えたら、「ノリのいい」「リズム感のいい」文章とも言うべきか。
ある人が「読ませる」という行為は「お客さんを踊らせる」こととほとんど同義と言っていた。
私事で恐縮だが、文章を書くときやライターから原稿が入稿されてきたとき、私は音読をよくする。
しかもボソボソではなくはっきり大きな声で。
それは読みながらテンポがいいかどうか、途切れることなく同じ調子のビートを刻んでいるか、全体を通して感情に心地よいリズムを奏でられているかを確かめるためだ。
中には途中でリズムが変わってしまい、4拍子で始まったものが3拍子になっていたり、合間に長すぎる一文が入っていてリズムを崩していたりするのもある。
逆に言いたいことを強調するために、それまで「タンタンタン」と刻んでいたものを「ターン、タン」とあえてリズムを変えることもある。
文章にもグルーヴはあり、言いたいことを伝えるためには「いかにビートをキープするか」もしくは「いかにリズムを変えられるか」の力量が問われているのだと思う。
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話が脱線したが、REIKOの独特の歌い方は、持って生まれたグルーヴ感に、涙もろく、感覚に素直な人柄が反映されているのがいい。
心に直接訴えてくるストレートな力強さ、優しくなぐさめてくれる包容力のある甘さ、それらを支える圧倒的な基礎技術。
バラードはよく似合うが、アップテンポのヒップホップ系の曲やジャズなどを歌うのも聞いてみたい。
まだ20歳そこそこなのに、こんなに厚みのある歌を歌えるのだから、人生経験を積んでいろんな曲に挑戦していったらどんな歌手になるのだろうか。
REIKOのこれからに注目したい。