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【ご来館の皆さまの声⑦】いせひでこ絵本原画展「生きる」を見つめる

展示の絵本作家へのメッセージを自由に寄せていただく、アンケートBOXを館内に設置しております。SNSにて一度ご紹介させていただいたものを含め、メッセージの一部を紹介します。(※掲載の許可をいただいております)。

「北海道に住む母が、いせ先生のファンで、以前家族でこちらの原画展に伺い、そこから私もファンになりました。今回の3つの展示はいずれも生き物としの関係性を通して“いのち”の素晴らしさを伝えるものでしたが、実家でもさまざまな動物たちとくらし、動物が好きな身として、とてもぐっとくるものがありました。これからもいせ先生の視点でたくさんの作品と、たくさんの記録を残していただければと念じております。実家にある先生のスケッチは宝物です。」(とみぃさま)

「絵本をたくさん読ませていただいています。独特な画、白い部分の使い方、色彩の美しさ、感動します。『よだかの星』が大好きで、書店に問合せたのですが絶版(※重版未定)とのこと、がっかりしています。これからもたのしみにしております」(萌さま)

「グレイに会いに福島から来ました。ようやく、やっとグレイに会うことができ、感動しています。私は昨年、愛犬を見送りました(ラブラドールレトリバーのメス、名前はラブです)。血小板減少症との闘病、そして介護の日々でしたが、ラブがいてくれるだけで幸せでした。そんな時グレイの本に出会いました。「グレイのしっぽ」の中のいせさんは、私の気持ちそのものでした。命をもって、たくさんのことを教えてくれた、たくさんの愛を教えてくれたグレイに、ラブの姿が重なりました。グレイとラブは似てました。散歩中に振り返り、私を見て「ねっ」の顔をしていたラブ、生きているって楽しいねって笑顔を送ってくれていたラブでした。いせさんが、グレイは 生きている 永遠 と書かれていました。わたしもそう思います。ラブも生きている。心の中で生き続けるということは、こういうことなのかと痛いほど感じています。いせさん、そして、グレイ、私に力を貸してくださってありがとうございます。いせさんの描くグレイが大好きです。私もいせさんのようにラブを描けたらな~。また、会いに来たいです。次回は、いせさんにも是非お会いしたいと思います。」(ラブちょんさま)

「『たぬき』楽しい話かと思えば、涙ぐむ所もあり、モフモフさも素晴らしく描かれていて、見ていて癒やされました。『グレイ』悲しかったです。でも、繊細なイラストから産み出される世界に引きこまれました。新しい世界に連れて行って下さり、ありがとうございます。」(Cさま)

展示も残すところ数時間となりました。みなさまの「見つめる」に温められた館内で、最終日のお客さまをお迎え致しております。
ご感想ありがとうございました。

いせひでこ絵本原画展~「生きる」を見つめる
2022年7月8日(金)~10月4日(火)
【展示作品】
『たぬき』 いせひでこ/作・絵 (平凡社)
『愛蔵版 グレイがまってるから』(平凡社) ※2022年6月刊行
『あの路』山本けんぞう/文 いせひでこ/絵 (平凡社)
以上、各全点
・タブロー「ポプラ、聞く樹よ
・習作「もみの木」
・各作品スケッチ、エスキースなど

最後までお読みいただきありがとうございます。 当館“絵本美術館 森のおうち”は、「児童文化の世界を通じて多くの人々と心豊かに集いあい、交流しあい、未来に私たちの夢をつないでゆきたい」という願いで開館をしております。 これからも、どうぞよろしくおねがいいたします。