島日記 寒九の雨
時雨(しぐれ)とは通り雨や天気雨のことをいうのだが、冬の雨を連想してしまう。
冷たい寂しい雨と思い込んでいる。
「うしろすがたのしぐれていくか」山頭火も寂しそう。
芭蕉の忌日も「時雨忌」
雨の休みなので、雨のいろいろをネットで遊んだ。
日本は雨の呼び名が多い。
季節ごとに、降りかたにより、あるいは1日の時間ごとに、雨の言い回しが違う。
短歌や俳句、詩と人気な雨である。
またひとつ知り得たことがある。
小寒、寒の入りから(1/5)、9日目(1/13)の間に降る雨を、「寒九の雨」と呼ぶそうだ。
晴天が多いその時期に降る雨は恵みの雨、薬の雨と言って、豊作になる吉兆とも言われた。
1年のうちでいちばん水が澄んでいる時期で、飲むと薬になるとか、湧き水を日本酒の仕込み水にしたりと貴重な雨のようだ。
13日に降ったのでまさに寒九の雨。
そんな風習があるとわかれば、湧き水を飲みたくなる。
冬の空気は澄んでいるし、景色を見ながら山に登り、沢の水を飲めば寿命も伸びそうだ。
しかし現実にはもう無理、想像するだけである。
胃が重い気がしたので、今朝はまたお粥を作った。
塩と、梅干しだけなのだが身体が喜ぶのがわかった。
それに、カボチャと小豆を炊こうとしたが、また小豆を焦がしてしまった。
最近こういうことが多くなってきた。
危ないあぶない。
それにしても冬らしくない暖かい日が続いている。
寒九の雨が降ったのはよいとして、農作物に影響が出なければいいのだが。
今日もお付き合いありがとうございました。
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