島日記 暮らしの中の無常観
ほんの少し雲の層が薄くなり、時折光りが差し込むようになった。
それでもまだ梅雨空である。
部屋から出たくなくて、空と同じようなどんよりした気分で過ごす。
あれこれ読みあさっているうちに、宗教学者の山折哲雄さんの講演記事が目にとまる。
柔和で優しい顔をしておられる。
こんなふうに歳をとりたいと思う。
講演の内容を書いてみたが、理解不足で支離滅裂になってしまった。
初めからやり直す。
暮らしの中の無常観。
山折さんはただ感情に流される無常ではなく、客観的に冷静に見つめなければならないと言われる。
日が上り沈む、月が上り沈む、花が咲き散るそれが無常ではないかと凡人は思う。
日常で無常を目にしながら最後は自分も散っていく。
日本人なら誰もが感じる無常観、それを客観視するとはどういうことだろう。
良寛さんの「裏を見せ表を見せて散るもみじ」の感覚だと言われる。
なんとなくわかるのだが。
部屋に閉じこもってばかりの風通しの悪い頭ではこれ以上考えられない。
今日はこの辺で。
写真は昨日撮ったもの。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
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