おだしと僕⑥
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ラーメン王国 金沢
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担当していた滋賀県のコースを引き継いで、新たに担当するエリアの金沢の引き継ぎを始めました。金沢をまわって思ったこと。
ラーメン屋さんが多い!!
小京都と呼ばれる金沢なので、和食屋さんが多いと思っていたのですがラーメン屋さんと中華料理のお店も多い。
余談にはなりますが、金沢は中国の方が営まれる中華料理のお店が多く弊社のお客様にも沢山、中国の方がいらっしゃいます。金沢を長くまわっていたので、僕自身中国語は喋れませんが中国の方としゃべれます。日本語とボディーランゲージでいけます。
余談でした。
北陸金沢は雪国ということもあり、食文化は味が甘めです。うどんのお出汁も京都に比べると甘いです。出汁もガッツリと効かせるわけではなく、あっさり。京都のスタンダードのお出汁を提案した時に魚介感が強すぎると言われたこともあります。
金沢は昆布の集まる福井も近い事もあり、昆布文化のエリアです。さらに漁港が近く質のいい鮮魚も集まるので鰹節をすごく効かせる必要がなかったのかもしれません。
食文化が京都、滋賀とは若干違う金沢でしたがラーメンはトレンドを抑えたラーメン屋さんが多く引き継ぎ中に僕は金沢はラーメン王国だと思いました。
僕は過去にラーメン屋さんにて実績を残していたので、軒並みラーメン屋さんに飛び込み営業かけました。関西で流行してい食材やメニューの提案をし、あとは京都から金沢へ毎週来ている物珍しさもあってかお客様は増え続けました。ラーメン屋さん以外にも和食屋さんにも飛び込み営業をかけて京都の食材を軸に新しい提案をして新たなお客様をどんどん増やしました。
まさに絶好調。のりにのった状態ですね。
さらに金沢の新幹線開通も重なり金沢をまわり始めて3年間は何をしてもうまくいく状態でした。いけいけゴーゴーです。
そして、やがて北陸新幹線の勢いも落ち着いた頃。僕が担当している金沢エリア全体の売上も落ち着いてしまいます。
お客様ものっているし僕も流れにものって売上は上がり続けてましたが、いざ周りのお客様が落ち着いてしまうと同じように僕の担当エリアの売上も落ち着いてしまいました。売上が昨対を割れる月が出始めました。
売上が落ちると営業やっていてつらくなる時があります。でも売上が落ちた時も支えになったのはお客様の存在です。金沢の人はとても人柄がよくて、まわっていて、営業していて本当に楽しかったです。
そしてラーメン屋さんが多く自分が提案するだけでなく、教えてもらう事も多かったです。
この食材をこんな風に使うのか、この商品を使ったらこんな味になるのか。
金沢エリアでは本当に親身に接してもらい、お客様に勉強させてもらいました。
そして、美味しいお店が多く金沢へ行く時はすべて麺類。食べるに食べて毎日毎日、麺類を食べる日々。1日2食は麺類の日はザラでした。当時金沢中の麺類の店で食事をしたので、金沢の麺類系のお店で知らないお店はなかったです。そしてなりましたよ。
森野を知るご存知の方も多いと思いますが、30歳超えての小麦アレルギー発症。
鰹節屋でうどん屋さん、ラーメン屋さんへ食べにいけないのは致命的じゃないかと。この先どうしよー。そんな考えで、もやもやする日々でした。
続く。
#鰹節屋
#ラーメン王国
#やっちまったな