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さよならの準備

恋人関係ってなんでこんなにもろく感じるんだろうか。
好きという感情があるだけでどうしてこうも友達と違うのだろう。

仲のいい友達は未読無視,既読無視,お互いお構いなし。
会うのだって1か月に1回会ってたら多いほう。

なのに恋人になると突然,
既読マークが気になるし,ならないスマホとにらめっこ。
次の週末は会えるかなともやもやする。

友達だと気にならないことが気になって,恋人の言葉で一喜一憂する,バカみたいだ。


でもそれってきっと彼に依存しているからなのかもしれないとふと最近気づいて,付き合う前の日常を思い出した。「私,彼に会う前はこの夜をどう過ごしていたんだろう?」


彼が既読したまま,返事が返ってこないとき。
彼は今私のことを思い出していないんだろうか,と考える。
誕生日にあげたプレゼント,おそろいの香水,ドライフラワー,部屋着。
あの部屋にも私を思い出すようなものはたくさん置いてあるのに。


友達に彼の話をしていたらもしかして次会う時には別れ話をされるんじゃないかと急に不安になった。別れ話されたらどうするの?という友達の疑問に明るく「引き留めるよ」と言った一方で変に落ち着いている自分がいる。
もし「別れよう」,そういわれたらわたし,なんて言うんだろう。

笑って「そっか」と力なく言うかも。
「まだこんなに好きなのに」
「あなたを幸せに出来なくてごめんね」

別れを告げられても泣いている自分は想像できなくて,恋人との別れをさらりと受け入れようとしている自分に悲しくなった。
大人になったな,と思った。


学生までは恋人が自分の一部になっていてその割合が大きかった。今となっては自分の一部であるかもしれないけど切り離せるものであって,その部分がなくても私は成り立っている。
一人で過ごすこともできるし,彼と会って恋人との時間を過ごすこともできる。
そういう大人になった。

だからといって恋人との時間も自分であるから完全に切り離したときは痛くて苦しいんだろうな。
そのつらさをから自分を守るために少しでもさよならの準備はしておかないといけないかもしれない。彼がそこにいない未来が来る前に。

ただ,ネガティブに別れを考えるというよりも自分のために別れた時のことを考えたい。
彼と付き合う前の自分は何をしていたか,休日どう過ごしていたかを覚えているだけで彼が突然フェードアウトしたとしても悲しみだけに溺れることはないだろう。別れて苦しいのはもちろんだけど「この人はもったいないことをしたな」と自分は自分で次に進めることができる。
いつまでも悲劇のヒロインでいることは自分の人生を無駄にしていると思うし,次のいい出会いのために勉強になったと割り切れたほうがずっといい。


それは付き合っている間も同じことで,彼が忙しい人は特に考えたほうがいいと思う。

彼が忙しくて会えない,悲しい。

そういうネガティブな感情でいると,彼にやっと会えた時に嬉しさはあるものの,どうして私に時間を割いてくれなかったんだろう,もっとかまって,みたいな拗ねた気持ちも表に出てきちゃう気がする。
こじらせ気味な女の子のやりがちな態度,かわいくない。。。


せっかく会うなら楽しい気持ちで会いたいし,かわいいと思ってもらいたい。この子に会うと癒されるな,と思ってほしい。

久しぶりに会った彼にポジティブな気持ちで会えるのって,彼と会っていない間に充実していて会えないことが気になってなかったときだと思う。
友達に久しぶりに会う時ってまさにこれ。
友達に会えなくて拗ねることはなし,会えないことは普通だしその間に自分の好きなことをして過ごしている。


なかなか彼と会えない時間を充実させようと言われても簡単に実行できないのが普通だし,何をしたらいいかわかんないのが当たり前だと思う。
ちょっとポジティブにさよならの準備をすることで自分の生活も充実するし,彼への依存も減るんじゃないかな。



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