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礒貝剛さんの箱 英訳に添えて②-会話編-
20日間にかけて
島根への旅先でも
念願のジブリ美術館でも
変わらず
寝る直前と起きた直後、そして
投函してすぐも
箱を見直して生活していた
konekoですっ🌌
各時間に1時間は最低使っていたので
毎日3時間、それを20日間にゃので
60時間励んだことににゃります(^^♪
正しく、箱に始まり
箱に終わる日々でしたにゃ
( *´艸`)
お陰様で、スマホのkから始まる
自動変換機能がkonekoではにゃく
Koharuににゃっていましたにゃ笑
さて、昨日から3日間
10万文字を超える翻訳で
特に注意した3点を具体例と共に
書いておりますニャ🌈
あえて全部無料で提供します(=゚ω゚)ノ
注:結局、合計で11万3529文字
ににゃっていましたにゃ🎈
もし良ければ全部見終わったタイミングで
今年1番綺麗に撮れた彼岸花を添えて
おりますので、チョコを貰えると
めちゃ嬉しいですにゃ🍫
それでは、どうぞですにゃ
ヽ(*´∀`)ノイェ-イ
〇〇〇
日本語という言語は、ある意味
特殊ですにゃ(*・ω・)/✧
どう特殊か、というと
主語や述語がなくても
相手に伝わるのですにゃ
(´ー`*)ウンウン
例えば、簡単な例を見てみましょう👓
告白のシーンでも、日本語では
「愛してる。」で通じるのですっ
(☝ ˘ω˘)☝ふぅー!!
わざわざ、「私は貴方を愛してる。」
等とは言わにゃいのです(/// ^///)
だからこそ、
「上杉達也は浅倉南を愛しています。」と
告白ニャンてされようものにゃら
キュンキュンするのですにゃ💛
なかなか主語と述語を明確に
表示されニャい中で明確にして貰えたら
嬉しいものですよね(〃艸〃)
一方で海外はどうか?と言いますと、
順に、
英語、中国語、そしてフランス語で
詳しく見てみましょう(-⊡ω⊡)
I love you.
我爱你
Je t’aime.
このように主語、述語を明確に
するのですにゃ。
最近、配信でブラジル人の方が
遊びにきて下さったのですけど、
彼も
Eu te amoと
言ってくれていましたニャ〇
にゃんだか、私の声を
お気に召して下さったようで
光栄でしたけど、
パートナーがいる旨を伝えて
丁重にお断りをしつつ、
のんびり配信で
遊んで頂きましたニャ🐾
そもそも、外国人はよく
「愛してる」という表現を
使いがちですが、
日本人はそこまでストレートにゃ
愛情表現を好まない傾向に
ありますにゃ壁|ω・`)チラッ
それ故に、一部のフランス人などには
寡黙な日本人がモテルとか♡
ま、だからこそ夏目漱石の、
かの有名にゃ
「月が綺麗ですね。」という
お淑やかなニャ
表現も生まれたのでしょう
・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:・
そんな訳で、日本語という言語は
外国語から見ると
非常に類まれな言語であり
主語や述語がなくても
伝わるのですにゃ( ´o` )ノ
空気を読む。
という感覚も、こうした言語的観点から
鑑みると少し解明できそうですにゃ🎈
にゃので、睦夫さんと小春の会話も
会話部分のみで成り立ちますニャ。
たとえば、第17話のこのパート。
「体がなかったら触られるの
こわくないかな……」
「……」
「でも体がなかったら
触れられないか……」
「心と心で直接ふれあえたらいいよね」
「そうなったらいいのに……」
「心って、何処にあるのかな?」
「私は、やっぱりここじゃないかなあ、
って思う」
そしてもう一つ、
「こんな話のなかで、
普通のカップルなら胸に耳をつけて
鼓動をきかせたりするのかなあ」
「僕はいま幸せだから、
普通じゃなくても問題ないよ」
「……」
「普通でも幸せじゃない人だっているし」
「……」
「それに……僕は普通なんて越えてるよ」
一連の流れを読んでいる人は
どのパートが睦夫さんのセリフで
どのパートが小春のパートにゃのか
説明がなくても会話だけで
お分かり頂けるでしょう🤗
しかし残念ながら、
主語と述語ありきの
言語である英語では、
そうは行きませんニャ。。
会話だけを英訳しても
ん?どっちがどのパート??
とニャってしまいますニャ
(´・∀・` )アラアラ
この発言は誰の発言なの??
とにゃってしまい、
大切なストーリーに
集中できなくなるのです。。
ソワ( •ω•` 三 ´•ω•)ソワ
従って、主語と述語を明確に記述する
必要性が出てくるわけですが、
ここで新たな問題が出て来ますニャ
(´д⊂)‥ハゥ
それは、英語は重複表現を嫌う
ということですにゃ🎈🎈
つまり、会話の部分が全部
Koharu said….
Mutsuo-san said,,
では通用しにゃいのです
(´>ω<`)アウチ
少し復習ですけど、
昨日の記事で
日本語は一人称の表現方法が
豊かであるのに対して
英語は一人称の表現方法が
I のみであるという事を
話しましたにゃ.....〆(*゚◇゚)
その話と逆の現象が
ココで起きているのですにゃ
o(⸝⸝⸝>_<⸝⸝⸝)o
つまり、日本語では
「話す」という1つの動詞に対して
英語ではtell, speak, talk, have a talkなど
様々にゃ動詞が見受けられるのですにゃ。
(勿論、お喋りする等の
他の言葉もありますが
説明を簡略化する為に
今回は「話す」のみに
焦点を当てますニャ👓)
これは言語学においては有名にゃ話ですが、
日本語は主に名詞における表現方法が多彩で
日々新たな単語が生まれていますニャ。
最近で言うにゃら、
ぴえん、ぱおん、まんじ
などが、それらに該当するでしょう。
一方で、英語は動詞における
表現方法が多様で日本でも
通じやすい言葉として最近だと
retweetやcrowdfundなどが
新しくオクスフォード辞典に
追加されたとか📚
どちらも多様性があるのですが、
日本語では名詞にその特徴が表れやすく、
英語では動詞にその特質が垣間見える。
この違いは、簡単に言えば
文化の違いですにゃ
🕌👳🐘
つまり、日本は常に周囲の環境、
立場を優先して
物事をすすめる傾向にある、
即ち、滅私奉公の精神があるので、
自分の想いや感情を曖昧にする必要があり
そこから、「私」という表現を
幾重にも広げるという手法になり、
その延長戦上で主語がなくても
通じるような会話体制へと
変化を遂げたと思われますニャ。
一方、英語はこの上なく理論的にゃので
誰が何をした、という部分が
明確に必要だし、特に「何をした」
という動詞の部分を
クリアにする必要があるので
より細かく説明するために表現が
分岐して行ったのでしょう。
少し、話が脇道にそれましたが、
そんにゃわけで、睦夫さんと小春の
第17話の会話は元々が
次のような形でしたにゃ
(分かり易く比較するために
前半に記載した内容を再掲しますにゃ🌸)
「体がなかったら触られるの
こわくないかな……」
「……」
「でも体がなかったら触れられないか……」
「心と心で直接ふれあえたらいいよね」
「そうなったらいいのに……」
「心って、何処にあるのかな?」
「私は、やっぱりここじゃないかなあ、
って思う」
小春は、軽くひらいた手で
自分の胸をおさえて、
そう言ったのです。
そして、もう一つ
そう言いながら少し笑ったあと、
小春はまた哀しい表情にもどり、
ことばを続けました。
「こんな話のなかで、普通のカップルなら
胸に耳をつけて鼓動を
きかせたりするのかなあ」
「僕はいま幸せだから、
普通じゃなくても問題ないよ」
「……」
「普通でも幸せじゃない人だっているし」
「……」
「それに……僕は普通なんて越えてるよ」
この2つのパートを同じく第17話で
次のように翻訳しましたニャ
Koharu suggested,
"If I don't have the body,
I may not feel afraid to be touched..."
"..."
Mutsuo-san listened to her silently.
Koharu came up with the idea, and said,
"Actually, I can't touch you,
if I don't have the body..."
"I hope I can get in touch with
each other directly
through our mind and heart."
Mutsuo-san talked to her.
Koharu replied,
"I wish I could..."
"I often wonder where is my mind?
What do you think?"
Mutsuo-san asked a question to Koharu.
"I think I can find it around here."
Saying, Koharu held her chest with
a lightly open hands.
もう一つの方は、
このようににゃりましたにゃ
After laughing a little while and having such a
conversation with Mutsuo-san,
Koharu returned to the sad expression
and kept speaking.
"During such a conversion, I wonder
if an ordinary couple would
put their ears on their chest to
hear their heart beat each other."
Mutsuo-san replied to her soon.
"I'm happy now, so
it doesn't matter if it's not normal"
Koharu couldn't say anything.
"..."Thus, Mutsuo-san kept talking,
"Even if there are normal people,
they may not be happy"
Koharu still couldn't say anything.
"..."
Then, Mutsuo-san added,
"And...I am beyond normal"
正直、どの単語を使うか
めちゃ悩みましたけど、睦夫さんと小春の
会話の情景を脳内で何十、何百と再生して
どんにゃ動作で語るのかを真剣に考え
その上で伝わりやすい英単語を厳選して
翻訳していますにゃ(〃´o`)フゥ…
この回のみならず、睦夫さんと小春の会話は
その全てが、こうして
心血を注がれていた訳ですが、
特にこの回はプラスティネーションという
今まで触れたこともにゃい領域の翻訳も
必要でしたので正直、
右往左往していましたけど
本音としては、この回の1番の見どころは
この睦夫さんと小春の会話だと
思っていたので、
プラスティネーションの
説明よりキュンキュンしにゃがら
訳していましたニャ笑
そのキュンキュンが貴方にも
伝わっていれば嬉しいですにゃ🌈
※引き続き、磯貝さんと私の対談に
おける質問を受け付けておりますので
お気軽にお話して下さいにゃー🍵
本日も最後までお読み頂き、
有難うございます♪🐈
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