夜のお散歩🌖

シャワーを浴びてる時に
手元のジャンプーがほとんど
切れかかっていることに気づく

仕方ないからシャワーを浴び終えてから
近くのスーパーまで買いに行った

半乾きの髪の毛が冬の気配のする風に
ふわりと吹かれて

見上げた空には雲のカーテンが
ゆっくりと揺らめいていた

その合間から微かにミルク色の光が漏れ
呼んだ?と言わんばかりに月が顔を出す

両耳をワイヤレスイヤホンで塞ぎ
お気に入りの曲で鼓膜を震わせながら

カツカツと足音を立てる夜のお散歩

磨いたばかりの靴を履いて
月を伴にするお散歩は格別だ

自分の見た夢や実際に磨いた靴を
思い浮かべながら、ふと思う

靴の傷って心の傷に似ている

ぱっと見そんなに傷が見えなくても
近づいて丁寧に触れてみると
意外とアチコチに傷がある

それは、いつもニコニコと笑顔を
絶やさない人が実は心の傷を
密かに抱えているのに似ている

そもそも何故傷つくのか?

靴は私の足を守るために傷ついている

今私達が履いている形の
靴が出来たのは今から1500年前らしい

つまりそれまでは、ほぼ裸足で
今のように舗装されていない道を
歩いていたことになる

せいぜいあっても足の裏側だけを守る
草鞋だったと思われる

その時代に生きていれば
石ころや砂や色々なもので
私の足は傷ついていたであろう

それが靴が出来たおかけで
足の甲全体はおろか足首や大きいのなら
膝小僧近くまで守ってくれる

人の心が傷つくのも
究極的には誰かのためだったりする

自分ではない誰かを守ったり支えたり
愛したりしようとして、傷つく

似ているなぁと思う

私が知らないだけで
私はキット沢山のモノや人や心に
守って貰えているのだ

私は誰かを守ったり支えたり
愛せているのかは分からないけど

せめて私の事を大切にしてくれる人の
傷は癒せるようになりたい

靴の傷は1度クリームを
塗っただけでは治らない

そもそも傷は治るのではなく隠すのだ

何度も何度も重ね塗りをして
そうして色の層を作り
傷を隠すのだ

顔に出来たニキビを隠すために
ファンデーションを重ね塗りして

コンシーラーという名前からして
「隠すモノ」という意味を持つ化粧を
使って隠すのと同じだ

キット沢山の人が傷を隠して
生きている

私はそんな傷を少しでも癒やしたい

私に出来るかは分からないけど
少しずつ挑戦しようと思う

そんな決意をした夜のお散歩だった

✥コンシーラーとはconcede:隠す
から名付けられている化粧品ですにゃ☆

✥靴の歴史はウィキペディア先生に
教わりましたにゃん🎶

本日も最後までお読み頂き、有難う御座います♪🐈

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ねこのて舎(NCS)
日常と非日常を放浪し、その節々で見つけた一場面や思いをお伝えします♪♪ そんな旅するkonekoを支えて貰えたなら幸せです🌈🐈 闇深ければ、光もまた強し!がモットーです〇