Day 2
am10:28
運転中、信号待ちで止まった交差点の歩道をふと見ると、ストップウオッチを持った大人達がいた。
1人は手を叩き声をだして遠くを見ている。
どうやら近くの学校のマラソン練習らしい。
横目に見ながら、私はマラソンの授業が嫌いだったことを思い出した。なぜ走らないといけないのか。基本的に真面目で、成績もいたって普通。飛び抜けて悪いところは何もない生徒だったけれど、マラソンだけは補習授業を受けないとダメなほどだった。
毎回のように最後尾を先生に伴走されながらゴール。
走り抜いたのに、タイムが遅い人や歩いた人は補習だったように記憶している。今思うと意味がわからない。友達グループの中でも私だけが補習に呼ばれた。
グラウンドを何周か走らされたような記憶がある。意味がわからない。
苦手なのに、また走ったところで何か変わりますか?持久力ってそんなにすぐに身に付くものですか? 意味がわからない。
走った時に、心臓が止まる時がある(これは本当に途中で一拍止まる感覚の波がある)と感じていて…それを主張したこともあったけど『は?』みたいな顔をされた事も覚えている。
確かに、仮病のような主張かもしれないけど…病院にも何度か行った。心電図も問題なく原因不明そもそも本当に止まっているのかも謎。今思うとストレスだったのだろう。
今でも、たまに止まる感覚がくるときはあるけれど、本当にそうかはわからない。
am10:46
初めて行く病院にて健診。
なんとも昔ながらの個人医院って感じで、なかなかベテランの看護士さんに採血して貰った。こういう時、この看護士さんは採血が上手いのか?ベテランの雰囲気から察するになんとも微妙な感じ。そして、やたらと針が太いような気がして、とてもドキドキした。
結果、全く痛くなかった。疑ってごめんなさい。
看護士さん、針痕にテープを貼る自分の手元と、私の腕を見ながら『肌の色が白いね~私の黒さがよく分かるわ~。』と一言。
そこで初めて看護士さんの手を見た。私よりはるかに潤って艶々で仕事をしている素敵な手に見えた。
こういう時、なんて返していいかわからない。咄嗟に言葉に詰まるから、結局『あふぁふぁっ!』みたいな意味のわからない愛想笑いを返すことになる。
一応褒められたと捉えて、ありがとうございます!も違うし、いやいや、看護士さんの手素敵です!もテンポよく返してこその返答。
愛想笑いが正解ってとこか。
帰りに普段行くことのない安価で人気の服屋に寄ることにした。すぐ近くにあったから。
試着して悩んだ末に、生地が静電気でパチパチするということが気になって結局買わずに店を出た。そのお値段700円。静電気くらい妥協すれば良かっただろうか。
車に戻り帰ろうと駐車券を通す。
\料金220円/
普段行くことのない駅近くのテナントで、だいたい1時間は無料だろうと勝手に思っていた。30分を少し過ぎたところ。買い物すれば無料になった駐車代。百均や薬局、スーパー全部迷って行かずに何も買わなかった結果の出費。ただ試着してうろついただけで、220円(しつこい)あと500円足したらあの服買えたし、あの服買えば駐車代かからなかった。
百均で何か買えば100円の出費で済んだ。
なぜかすごく凹んで帰った。
pm4:30
ジムでタンパク質の話をして、納豆が食べたくなり普段行かないスーパーに寄る。たまたまチラシの品で納豆が58円だった。
あぁ、あの220円で納豆3パックは買えたじゃないか。いつものスーパーなら安くても98円の納豆が58円だなんてすごいじゃないか。
220円の無駄な出費をしつこく引きずって終わる2日目の私の日常。