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ドラマ「1122 いいふうふ」〜夫婦のその先には

最近、家のモデムが交換になった。5Gになった途端に、超高速になるどころか逆に超低速になり、日本の動画配信サービスにログイン出来なくなったり不具合続出。利用中のVPNとの相性が悪いようなのだ。4Gに戻してよ!と夫に訴えても、5G切り替えは推奨ではなく必須で、もう戻せないと言われた。
アリガタ迷惑な5Gめ!
日本のドラマ観るのが、私のささやかな楽しみなのに…なぜかアマプラだけはサクサク繋がるので、最近はこちらばかり観ていた。

そこで視聴し始めたのが、noteでも話題になっているアマプラ限定ドラマ「1122 いいふうふ」だ。
渡辺ペコさんの漫画が原作。今泉力哉監督&今泉かおる脚本という夫婦タッグでの制作。奥様は脚本家だったんですね。

内容としては、セックスレス、婚外恋愛許可制(妻公認不倫)、不妊治療などなど、かなり目を引くトピックのオンパレードで、自分的には面白いかどうか未知数だったが、試しに視聴。けっきょく最終話まで観てしまった(笑)

妻・一子は、フリーのWebデザイナーで在宅で仕事をしている。仕事も出来て、フレンドリーでさっぱりした性格だけど、母親との確執を抱えているという役どころ。
演じる高畑充希ちゃんは、相変わらず小ちゃくてチャーミングでお洒落なんだけど、こういう割とサバサバした性格の役も合っている。ご本人も見た目より中身はボーイッシュな気がするし、そこが魅力的。

夫・二也おとやは、文具メーカー勤務。家事能力に長けており、家庭的で優しく柔和な男性。
演じる岡田将生くんは相変わらずシュッとして色白でカッコいいのだが、こういう優柔不断で女性的でちょっと情け無い役もハマる。
二也おとやみたいな人、私は嫌いじゃない。女子の可愛いとか素敵と思う物や事柄への共感力も高く、物腰も柔らか。逆にマッチョで俺について来いタイプは苦手なもので(笑)

二人は互いを "一子ちゃん、おとやん " と呼び合い、結婚7年になるが夫婦仲は良く、お友達夫婦といった感じ。仲睦まじいのはいいけど、家族というよりは、気の合う者同士の同居生活というか、ちょっと”おままごと”っぽさも感じてしまう。

二人は謂わゆるレスというやつで、一子の方が全然その気になれず、そういうのは(面倒臭いから)外で済ましてきて欲しいと、おとやんに面と向かって言ってしまうのは、さすがに親しき仲にも礼儀ありでしょと思ったが、おとやんの方も一子の言葉に傷ついたものの、習い事のお花教室で出会った主婦・美月(西野七瀬さん)と恋人関係?になってからは、恋愛モードで浮かれている。
結局、一子は夫の婚外恋愛を認めることとなるが、それが後々、自分の首を絞めることにもなるのだった…。

この夫婦、主導権はいつも妻の一子が握っていて、おとやんはそれに従うという図式。
ドラマ「ゆとりですがなにか」の正和と茜 夫婦の毒気を抜いて、もう少しソフトにしたような感じか。こちらでも岡田くんはオロオロする夫役。
扱ってるテーマがテーマなだけに、ドロドロの生々しいドラマにもなりそうなところ、光希ちゃんと岡田くんだから、ギリギリそうならずにライトな感じで描けているのは、キャストによるところも大きいと思った。
一子と女友達のガールズトークは、ぶっちゃけ過ぎというか、女同士で集まると、あからさまだなぁ…と思った。
夫婦でも、お互いの性はそれぞれのもので踏み込んじゃいけない、という一子のセリフには同意だが。
一子はフランクな性格で、男友達の五代(成田凌さん)にも、婚外恋愛や不妊治療のことまで相談している。
いっぽう、おとやんには友達がいない。唯一の友達が、妻でもある一子なのだ。

美月は二也おとやが婚外恋愛を妻に認められていると知らずに付き合っていて、二人だけの秘め事だと思っていたので、妻公認だと二也おとやから告白されると、私はあなたたち夫婦の緩衝材か何かなの!と怒るのも、無理もない。
美月が夫(高良健吾さん)のシンガポール赴任に家族で帯同することになり、二人は別れることになるのだが、そこでホッとしちゃう二也おとやも、なかなかのクズ。本人も自覚があるだけまだマシだが…
別れる時、美月がとったある行動がヤバかった(汗)戦慄した。この回だけアベサダ…?痴情のもつれ、事件になりそうなレベル。
怖いよ美月…詳しくは本編をご覧ください(苦笑)

美月の夫は、二也おとやとは真逆なタイプ。自分は外で稼いで家族を養う役目を果たしているんだからと、育児や家庭のことは妻に丸投げ。ワンオペ当たり前という考え。えっ一体いつの時代の夫!?と引いた。ちょっとモラハラ気味で、勘も鋭く早々に妻の不倫を見抜く。
しかし回が進むにつれ、実は自分の気持ちを言葉にするのが苦手で不器用な人だということが分かってくる。これまでのことを反省し、子育てにも徐々に参加するようになり、妻の不貞を許す寛容さもあった。
高良健吾さんって、昭和の二枚目俳優って雰囲気がある。硬質な感じがこの夫役に合っていた。

一子と母親(風吹ジュンさん)の関係が、殺伐としていてなかなかリアルだった。実家に帰省したがらず、お母さん嫌い…と一子が言っても、親子なんだから仲良くした方がいいよ、なんて言わずに、それならそれでいいよ、と肯定してくれる、おとやんが居てくれてよかったね、とも思った。

6話では、夫婦としてやり直し前へ進むために、不妊治療を始めるのだが、子供がいればどうにかなるかも、という考えは少々甘いのでは…。結局、は?なんだソレ!?という展開が待っていた。
一子はかなり身勝手なところがあり、それにいつも振り回されている二也おとやが、だんだん可哀想になってくる。まぁ、おとやんの方も決断力がなく、従ってる方が楽だからなんだろうけど。

最終話では、またまたドンデン返しがあり、破れ鍋に綴じ蓋なのか?
二人が出した答えは、夫婦も十人十色いろいろだな…と思わせた。




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