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求愛ダンス

今まで何度か記事にしてきた、近所の島にいる白鳥ファミリー。


普段ならこの国では、白鳥たちはこれから南の国より帰って来る頃だけど、この白鳥ファミリーは冬の間もこの地に留まり越冬した。
親鳥が、成長した子供たちと一緒に、近くの島から島へ旋回しながら飛ぶ練習をしている姿を見た時は、感動した。(写真は撮れなかった)

先日また島へ行って見ると、二羽しかいない。
もしかして、今まで濃いグレーの毛に覆われていた二羽の子供が、ついに白い毛に生え変わったのかとも考えたけど、おそらく子供たちは巣立ち、残った親鳥たちなのではないかと思う。

しばらく観察していると、二羽の白鳥は、いつになくピッタリと身体を密着させながら海の上を漂っている。
そのうち、長い首を交互に伸ばしたり縮めたり、さらに頬を寄せ合ったり、お互いの首を絡ませはじめた。
その姿はまるでワルツでも踊っているかのように優雅。

(またしても一眼レフは間に合わず、古いスマホの荒い画像で失礼します)

ぴったり寄り添うつがい
互いに首を上下させながら
海上を流されてゆく


こちらの国のポストカードでよく見かける、二羽の白鳥が向かい合い、長い首を曲げてハートマークを作ってる写真そっくりだなぁと眺めていたら、やおら、一羽がもう一羽の背中に乗り、舞うように羽をバタつかせはじめた。
その様子はまるでシンクロナイズドスイミングをしているみたい。

しかし背中に乗られた方はブクブク海中に沈んでゆく。
えーっっ!だ、大丈夫!?

そこでハタと気づいた。

これって、求愛ダンスなのか?

白鳥の求愛ダンス、貴重な瞬間を生まれて初めて間近で見させてもらった。
定点観測していると、いろんな姿を目にすることができるのだなぁ。


恋人同士に戻ったかのような
ラブラブのつがい


やっと雪も溶けて、北国も春めいて来ました。

また白鳥のつがいには、新しい子供が生まれる日も近いでしょう。
春ですね。




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