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32.楽曲とかタイトルとかと、そこに在る息遣い
本日の画像はBighitMusic様のページから持ってきた『MAP OF THE SOUL : 7』の時のものですが、こういうのいちいち、上手いんだよなぁ…と思う。デザインも良いし、アルバムタイトルとかリリースされる作品をシリーズ的にストーリーとして見せる方法とか。そこにちゃんと彼ら自身の物語がリンクしているのも、魅かれてしまう要因なんだよなぁ…と思う。そんなことに、こちらが意識として気付いてなくても、無意識が拾うもんなんだよ、そういう「人間」の物語だったり、心理的な要素って。
何度も書いてるけど、私がハマった最初ってMVだったし、だから最初に触れた時が、映像も含めた作品だったから視覚的要素の印象が強かったわけだけど、その後すぐに買ったのが、このアルバムだったのよね。アルバムの形がアーティストの作品として完成されてるもの、みたいな個人的感覚があったので、一番最近のアルバム、ってことでこれを買ったわけなんだけども。このアルバムをフルで聴けなかったら(好みじゃなかったら)、ここまでハマらなかっただろうな、と思う。ビジュアルも大事だけど、「音楽」である以上、楽曲が良くなかったら、好きになれなかったら、ダメなんだよね…(批評家的な意味ではありませぬ。あくまで個人感覚)
歌詞の意味とか、全然分からなくても。音楽って好きになれるし、そこで凄く本質的に伝えたい想いって伝わるんだと思うのよ。言語のレベルを超えたところで。だから、そのダイレクトな感覚が、あぁとても好き、って思ったら後はもう転がり堕ちるだけ、笑。
そもそも「MAP OF THE SOUL」っていうタイトルがさ…心理学とかちょっと興味あったりしたら、ツボじゃないですか…。収録曲のタイトルもそうだし。&このアルバムだけじゃなくもっと過去のものも、MVの映像とかもそこかしこに、鍵が隠されてるみたいなもの、多いですよね…。そういう一つ一つが、オタク心をくすぐるわけで、で、その底に彼らの成長していく姿があるわけですよ。ずっと見ちゃうわけなんだよね……そういうふうに作ってある。
うまくできてるなぁ…って感心するけど、そこにリアリティがあるのが、凄いんだよね。生きてる息遣いがある。泥臭さがある。綺麗に見せてるなぁ…では終わらない体温がある。多分そこに私達は魅かれる。
エンターテインメントでありショービジネスである側面と生きてる人間である彼ら自身と。凄く上手くバランスが取れているのだよね…。もうすでにロールモデルの居ない領域を歩いている彼らが生み出す「次」を楽しみにしております。