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7.楽曲と言語と世界観と
ボーカル、つまり歌詞、言葉が乗る音楽・楽曲を聴く時。その言葉の意味が分かるかどうか、ということが、好き・嫌いもしくはその人にとっての聴き易さに関わるか、というのは、嗜好の分かれるところかもしれません。
私にとっては、その言葉が理解できるかどうか、意味が分かるものであるかどうか、はあまり関係がない。「音楽」は情動だと思ってるから、言葉はそれを表す助けにはなるけど、本質ではない。
勿論、言葉が果たせる役割は大きくて、それが分かれば、深く理解することができることも確か。でも、言葉にはならないものも含めた何か、を伝えること、表現することができるのが、歌であり音であり身体そのものを使ったパフォーマンスなのだと思ってる。
そんなわけで、実はワタクシ勿論日本人ですが、BTSの所謂Japanese.Verについてはあまり聴いておりません。日本語のみの楽曲もきちんとはまだ聴いていない。(ここ最近の曲が英語onlyなのでまぁそれは聴いてるけど)私の気持ち的に後回しに、なるのだよねぇ……
彼らがその想いを一番表現し易いのは、当然母国語であろうと思うから。私がその言葉を「理解」できるかどうかは、一番重要なところじゃないから。
BTSの魅力は、歌でありパフォーマンスであり、楽曲であり、その魅せ方であり……。そう考えると、日本語のもの・英語のものって、勿論良いんだけど、その言語が母語の国のカラーに調整してる感はある気もして。楽曲やその魅せ方、世界観まで含めたパフォーマンスでいったら、評価されて欲しいのは「Butter」とか「Dynamite」じゃない気がするんだよ…(いや勿論、好きだけど!)
アルバムとかのトータルな世界観の表現とか、凄いな…ってまだ日の浅い私でも思うもの…(オタク心をくすぐる感満載で)これから先、どんな作品が生み出されるのか未知だけれど。言語の問題はどうしても出てくるだろうけど。
アーティストとして存分に表現できることを、願うのです。そうして生まれるものを愛したいと思う……
(※画像はBighitMusic様から拝借しております)