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花に会う:リンドウ/あの日、天然水の森で。

2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。
実は、この公式note「森に、あう。」を担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをカメラで捉え、エッセイを書いていました。
今も昔も、変わらず森には生命いのちがめぐっています。それらを、ちょっと前のエッセイから感じてみよう、というシリーズです。

サントリー「天然水の森 丹沢」を訪れた時に出会った花を、3つご紹介します。リンドウと、その仲間たちです。
いずれも、かつては、野山でふつうに見られた花です。
でも今回、出会えたのは植生保護柵の中。ほんの少し前まで当たり前だったことが、今はそうでないことを、花が、改めて教えてくれた思いがしました。

●リンドウ(竜胆)
秋を迎える頃には、街の花屋さんの軒先に鉢植えが並べられ、美しい姿を間近にできます。とはいえ、野で見かけると、愛さしさもひとしおです。

●ツルリンドウ(蔓竜胆)
リンドウのすぐ脇では、ツルリンドウが、早くも愛らしい実を結んでいました。

●センブリ(千振)
こちらも、リンドウのすぐ側で見かけました。
薬草として有名ですが、昨今、すっかり数が減っているのだとか。
今回の取材で森をご案内いただいた神奈川県自然環境保全センターの方も、この花が森に帰ってきたことを、喜んでいらっしゃいました。

2011.10.12|サントリー天然水の森 丹沢