森に、あう。 -サントリー 天然水の森-

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森に、あう。 -サントリー 天然水の森-

ひょんなことから、「サントリー 天然水の森」のWebサイトを制作することになった"わたし"が、サイトでは伝えきれなかった森の魅力やそこで出会った興味深い人たちについて、好きに語っていくnoteです。 https://www.suntory.co.jp/eco/forest/

マガジン

  • みんなの「#未来に残したい風景」

    2021年12月から2022年1月にかけて開催した投稿コンテスト「#未来に残したい風景」最終選考作品を集めました。

  • あの日、天然水の森で。

    2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。実は、このnoteを担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをエッセイで綴ったり、ムービーカメラマンの映像のコトバをつけたりしてきました。今も昔も、変わらず森には生命がめぐっています。それらをすこし前の記録から感じてみましょう。

最近の記事

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ひよっこコピーライターが「サントリー 天然水の森」と仕事することになった話

「それでさ、この辺りにツキヨダケっていうキノコがあってさ、これがムキタケっていうおいしいキノコと似てるんだけど、食べたら、青い光がポツポツと浮かんでるような幻覚が見えたり、最悪の場合死んじゃったりするっていう毒キノコでさ・・・」 あ、しまった。 また始まった。 おじさんのこの手の話は、長くなる。 ちょっと待って。 生まれも育ちも東京のシティガールのわたしに、そんな専門用語ばかり、たたみかけないで!! 10分に1うんちくを挟んでくるせいで、打ち合わせが一向に進まない。

    • QuizKnockさんと「奥大山」へ!/コラボ動画の裏側も交えつつ、ご紹介します。

      わたしの森の師匠が、東大クイズ王・伊沢拓司さん率いるQuizKnock(クイズノック)さんと再びコラボしました! “わたしの森の師匠”とは、「サントリー 天然水の森」をはじめた、山田健さんのこと。多い時で、週の半分以上は森に入っています。そんな師匠がどんな人なのかは、こちらでご紹介しているので、読んでみてください。 もしかしたらすでにQuizKnockさんの動画を見ていただいた方もいるかもしれませんが、今回のコラボは、QuizKnockさんと一緒に鳥取県にある「天然水の森

      • あーぼ へーぼ!?/あの日、天然水の森で。

        「サントリー天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」の舞台、“東京農業大学 奥多摩演習林”を訪れた時のことです。 演習林長の菅原泉教授から、ちょっと変わった言葉を教えていただきました。 「この辺りでは、山の神様のことを<あーぼ へーぼ>と云いまして……」 えっ? あの、もういちど、仰っていただけますか…… 「<あーぼ へーぼ>、です……」 <あーぼ へーぼ>!? いったい、何語? 奥多摩といえば、ある地名が思い浮かびます。 「サントリー天然水の森 奥多

        • 人里。驚き!の読み方。/あの日、天然水の森で。

          「サントリー天然水の森 奥多摩」。 5月初旬から植林作業を始めたこのエリアの所在地は、<東京都西多摩郡檜原村字人里>です。 とうきょうと・にしたまぐん、までは普通に読めますね。 続く<檜原村>は、“ひのはらむら”と読みます。 ちょっと迷うかもしれませんが、まあ、なるほどね、ですよね。 <字>は“あざ”ですが、問題は<人里>。 な、なんと、「へんぼり」と読むのです。普通、読めません。 人里=へんぼり、なんて。 奈良の時代、この辺りには、大陸から渡ってきた人たちが集落

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        ひよっこコピーライターが「サントリー 天然水の森」と仕事することになった話

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        • みんなの「#未来に残したい風景」
          18本
        • あの日、天然水の森で。
          24本

        記事

          香取さんのセリフ「鳥が種をまく」ってどういうこと?/新CM放映記念note

          サントリーの新しいCM見ましたか? 愛鳥活動50周年を記念して、稲垣さん、草彅さん、香取さんが鳥となって、森を飛んでいるやつ。 わたしは、このCMで香取さんのとあるセリフが気になっています。 「あれは僕のおじいちゃんが種をまいた樹だよ!!」 どっかで聞いた話だな、と思ったら、わたしの森の師匠が前に言っていたことでした。 (わたしの森の師匠というのは、「サントリー 天然水の森」を始めた、山田健さんのことです!師匠についての記事もあるので、よければ読んでみてください。)

          香取さんのセリフ「鳥が種をまく」ってどういうこと?/新CM放映記念note

          その岩の、言わんとするところ。/あの日、天然水の森で。

          「サントリー天然水の森」を訪れて、さまざまな樹々を見ていると、数百年、数千年単位の大きな時の流れに、たびたび思いをはせます。 でも、ですよ、 樹々が営みを繰り広げる大地のことに目を向けると、時の流れは、数百万年、数千万年単位。それこそ、ケタが違います。 ↓の写真は、荒川の源流のひとつ “滝川” (「サントリー天然水の森 東京大学秩父演習林プロジェクト」の舞台となる東京大学秩父演習林を流れる川です)で見かけた岩。 大地で、どのようなことが起こって、このような文様ができたので

          その岩の、言わんとするところ。/あの日、天然水の森で。

          樹に会う:木肌の、そんな見方も、あったのですね。/あの日、天然水の森で。

          森を訪ねて、樹々の肌をあれこれ見ているだけでも、けっこう楽しめます。 で、↓は、エノキ(榎・ニレ科)です。 んー、まあ、一般的には、とりたてて美しいとか、特徴的でほれぼれするとか、そういう類いのものではないとは思うのですが、今回、エノキをご紹介するのには、理由があります。 晩春の頃、この樹の表面を、なめるように見つめる方々が、いらっしゃるからです。 ↓こちらも、エノキ。 よく見ると、なにか、いますね。ほら、写真の真ん中あたりに、くねっとしたものが。 樹皮の色と同化して、

          樹に会う:木肌の、そんな見方も、あったのですね。/あの日、天然水の森で。

          春を迎える田んぼの生き物たち/冬水田んぼ

          (後半にカエルやクモの写真も載せています。苦手な方は薄目で読んでください!) 「湿原」 と聞いてどんな風景を思い浮かべますか? わたしは、青々とした緑が一面に広がっていて、土はぬかるんでいる、そんなイメージ。 と言っても、実際に見たことあるのはおそらく1回で、あとは写真やらテレビやらで見た記憶をつなぎ合わせてこのイメージが浮かんでいるのだと思う。 正直、わたしにとっては馴染みのある存在ではありません。 このnoteを読んでくださっている方の中には湿原が身近にある方もい

          春を迎える田んぼの生き物たち/冬水田んぼ

          忘れ角/あの日、天然水の森で。

          「天然水の森」を歩いていると、落とし物に出会うことがあります。 年ごとに生え変わる、雄のシカの角も、そのひとつ。 森の中で、どれくらいの時を経たものでしょう。 写真の角は、ずいぶんと風化している様子がうかがえますが、4回枝分かれしているところを見ると、この角の持ち主が5歳になる時に落としたものでしょうか。 シカといえば、近年、その数が激増して、自然生態系に深刻な影響をもたらしています。ですが、シカも好き好んで、自分たちが食べるものに困るほどまでに増えているワケではないでしょ

          忘れ角/あの日、天然水の森で。

          樹に会う:ブナラ!?/あの日、天然水の森で。

          「サントリー天然水の森 奥大山」の<鏡ヶ成(かがみがなる)ふれあいの森>。 その一画で、おもしろい樹に出会いました。 一見、1本の樹。ですが、ミズナラ(左側)とブナ(右側)という違う種類の樹が、寄り添う、というより、まさに一体となって巨木になっています。 雪深い、過酷な環境で生きるブナなどは、↓の写真のように、ペアをつくってお互いに支え合うように大きくなっていくことが多いそうですが、 ミズナラとブナという、別の種類の樹が、ここまで身を寄せ合いながら、立派に育っていくなんて

          樹に会う:ブナラ!?/あの日、天然水の森で。

          気になる 実のなる 宿り木/あの日、天然水の森で。

          ブナが葉を茂らせている間は、そう目立つことのない“宿り木”も、冬には、ひときわ目を引きます。 それに、気にもなります。その訳は…… いました、いました、出会えました。 宿り木の実をお目当てに、ブナの森に姿を現した<ヒレンジャク(緋連雀)>。 冬を越すために日本に渡ってくる“冬鳥”ですが、ほとんど渡来しない年もあるそうです。 間近で見ることができた幸運に、まずは、感謝しなければ。 訪れるたびに、うれしい出会いがある「サントリー天然水の森 奥大山」からのお知らせでした。

          気になる 実のなる 宿り木/あの日、天然水の森で。

          樹に会う:「私はブナ」と、樹の肌が言っております。/あの日、天然水の森で。

          「サントリー天然水の森」に分け入ると、さまざまな樹々が出迎えてくれます。 例えばそこが「サントリー天然水の森 奥大山」であれば、何といっても目を引くのはブナの巨樹たち。 それぞれに個性はあるのですが、地衣類をまとった樹肌で、「私はブナです」と、明らかに語りかけてきます。 まさしく、ブナの樹肌。 こちらも、いかにもブナ。 そしてこちらも。 ブナの樹肌をひとつひとつ見ているだけで飽きることのない、「サントリー天然水の森 奥大山」です。 2013.6.20|サントリー

          樹に会う:「私はブナ」と、樹の肌が言っております。/あの日、天然水の森で。

          雪面のショーケース/あの日、天然水の森で。

          雪深い奥大山の春。 雪面は、新雪が次々と降り積もる冬の頃とは、また違った輝きを見せてくれます。 日中、陽光を浴びてうっすらと解けた雪が、日が落ちて気温が下がると、凍る。 昼と夜の繰り返しが生み出す、キラキラのモザイク模様です。 そんな雪面に、風や雪にあおられて落ちた木の葉が姿を現しているところが、いくつかありました。 たとえて言えば、雪と氷でできた、木の葉のショーケース。 ↓は、ミズナラの落葉です。 ↓は、ヒノキの葉。 (ごめんなさい。掲載した写真では、その魅力を十分

          雪面のショーケース/あの日、天然水の森で。

          ブナの森工場は、雪の森工場。/あの日、天然水の森で。

          西日本最大のブナの森が広がる奥大山にあるから、「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」。 分かりやすいですね。 ところで、この工場。西日本でもっとも雪深い場所の一つにある、という意味では、“雪の森工場”でもあります。 数時間、雪が降り続くと、ほら、ロゴマークもちょっと違ったデザインに。 ロゴマークを勝手に変えるなんて、普通は許されないことなのですが、そこは雪と風の仕業。怒るわけにもいきませんし、なかなか絶妙なセンスに思えてきたりもします。 積算すれば、冬の間、数メート

          ブナの森工場は、雪の森工場。/あの日、天然水の森で。

          新年のごあいさつと師匠、QuizKnockさんとコラボ!?のご紹介

          あけましておめでとうございます! もう2023年。 年末年始はどのように過ごしましたか? 寝正月だった方も、お仕事だった方もいるでしょうか。 わたしはとにかく食べました。 お蕎麦、おせち、お雑煮、みかん、余ったお餅、余ったおせち、そしてみかん。 わが家は割と文化を大切にしている方で、こういった行事ごとがあれば律儀に決まったものをいただきます。 お雑煮の具はブリ、大根、にんじんなどなど。みなさんのご家庭は何を入れていますか? さて、このnote「森に、あう。」は 20

          新年のごあいさつと師匠、QuizKnockさんとコラボ!?のご紹介

          キノコのことだけを考えるnote。スーパーに並ぶキノコとお店でしか出ない高級キノコは何がちがう?

          「おいしいキノコ料理専門店があるから旬になったら行こう。」   わたしの森の師匠と「なぜ土はふかふかしているの?目に見えない土の中のはたらきものたちの話」の記事について意見をもらっているとき、師匠が不意にこんなことを言っていた。   ↓この記事。 この記事の中にキノコの話が出てくるから、そんな話になったのだと思う。 その時は3月か4月。まだキノコの旬ではないので、へ〜そんなお店あるんだ!くらいで話は終わっていた(気がします)。   そして月日が経って、8月が終わるころ。  

          キノコのことだけを考えるnote。スーパーに並ぶキノコとお店でしか出ない高級キノコは何がちがう?