【実話怪談】私が愛した稲荷神社が大変なことになってた話
私がよく参拝していた小さな稲荷神社が、大変なことになっていたお話です。
霊的うんぬんよりも、むしろ現実的な面で洒落にならない話なので、記事を購入して最後までお読みくださった皆様は、それが具体的にどの神社の話かわかってしまっても、くれぐれも他言なさらないようお願いいたします。
1.狐がついてますね
私の年若い友人で霊感がある理香ちゃんは、アルコールが入ると、ますます見えるようになる。
彼女が愛飲しているのは、アサヒ・スーパードライ。
霊視する際、理香ちゃんはそのビールを「ガソリン」と呼ぶ。
細かいところまで霊視したいときには、決まって彼女は「もう少しガソリンを入れますね」と言いつつ飲む。
私は彼女に霊視をお願いする際には、よく冷えた6本パックのスーパードライ缶を持参する。
ただ、おしゃべりしているうちに、私がその半分を飲んでしまうこともあるのだが。
2021年春に、愛犬くろ吉がリンパ腫で息を引き取って以来、その供養の仕方について、いろいろと迷うところがあった私は、何度も理香ちゃんにアドバイスをお願いしていた。
一年が経った2022年春、その日はアドバイスのお礼とその後のご報告のため、スーパードライ持参で彼女を訪ねた。
そして、私と向かい合わせで座って飲んでいた理香ちゃんは、突然、言ったのだった。
「森さん、狐がついてますね」
私は焦った。
「それは、いいもの? それとも、悪いもの?」
「いいものです」
――正直、ホッとした。
彼女は私の背後を見つめて、続ける。
「尻尾が九尾とまでは言わなくても、分かれてますね。神様みたいな感じで……。どこか、稲荷神社に行きましたか?」
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