見出し画像

「デザイン思考とアート思考」に関する連載開始のお知らせ

  4月4日(月)より、全30回程度の長期連載を開始します(年内には終了する予定です)。更新は毎週月曜日、毎回2,000-4,000字程度の分量(10~20分で読了できる分量)にしたいと考えています。テーマは、「デザイン思考とアート思考(再考)」で、拙著『デザイン、アート、イノベーション』や日本経済新聞に連載した「デザイン思考とアート思考」の増補・改訂版のような位置づけとなります。



 日本経済新聞での連載(全10回)では、多様なトピックを扱うことができた反面、1回あたりの紙幅は850字程度に抑えられていたため、言葉足らずの説明になってしまったものや、割愛しなければならないことなども多くありました。

 また、同連載以降、有難いことに講師やパネリスト、ファシリテータとして様々なイベントにお招き頂きました。ただ、そこでの質疑においても、時間の都合上、きちんとお答えできなかったことや、不勉強ゆえに返答に窮したこと、インスピレーションを与えてくれる示唆に富んだ質問に遭遇することなどが多々ありました。

 さらに、同連載を挟む形で2021年の4月頃から、欧州の著名な学術雑誌である『Journal of Product Innovation Management』において、デザイン思考関連の論文が数多く掲載されるようになりましたが、そこで語られる内容と自身のデザイン思考観との間に大きな乖離があることが分かり、困惑する結果となりました(さらに同誌では、2022年の1月号にてデザイン思考に関する特集「Design Thinking and Innovation Management: Matches, Mismatches and Future Avenues」が組まれています)。


 このように、2021年度は、デザイン思考やアート思考に関して、熟考すべき事柄や考え直すべき事柄に数多く直面しました。そのため、それらと向き合う機会としてnoteでの連載を再開することにしました。それが、サブタイトルに「再考」と題した所以です。ただし、ここでの記載内容は、最終的な結論というわけではなく、現時点での仮の答えに過ぎない点にご注意下さい。今後、修正される可能性がある仮案として、ご笑覧頂ければ幸いです。

 なお、現時点では、以下のようなコンテンツで執筆を進めようと考えておりますが、途中で変更されるかもしれません。また、書き方や文体については論文テイストで、若干堅めの「~である」調になると思いますが、その点はご了承下さい。

 
<目次>
本編① イノベーションと脳の関係
本編② 多方面からのエビデンス
本編③ 「あなた」と「私」の境界線
本編④ インサイド・アウトかアウトサイド・インか
本編⑤ 自分を何に投影するのか
本編⑥ 人は皆、逸脱者 PARTⅠ
本編⑦ 人は皆、逸脱者 PARTⅡ
番外編① デザイン思考が苦手なこと

本編⑧ 海外のデザイン思考研究との答え合わせ
本編⑨ デザイン思考と意味形成 PARTⅠ
本編⑩ デザイン思考と意味形成 PARTⅡ
本編⑪ デザイン思考と意味形成 PARTⅢ
本編⑫ デザイン思考と意味形成 PARTⅣ
番外編② ソリューションがしょぼいという問題
番外編③ デザイン思考やアート思考の本当の効果とは?
番外編④ インクルーシブデザイン
番外編⑤ それぞれの思考法で重なり合うところ

本編⑬ デザイン思考と起業行動 PARTⅠ
本編⑭ デザイン思考と起業行動 PARTⅡ
本編⑮ デザイン思考と起業行動 PARTⅢ
本編⑯ デザイン思考と起業行動 PARTⅣ
番外編⑥ デザイナーと創作ビジョン
番外編⑦ デザイン思考とエフェクチュエーションの関係
番外編⑧ アート思考とエフェクチュエーションの関係
番外編⑨ システムズ・モデル

本編⑰ デザイン思考と組織文化 PARTⅠ
本編⑱ デザイン思考と組織文化 PARTⅡ
本編⑲ デザイン思考と組織文化 PARTⅢ
本編⑳ デザイン思考と組織文化 PARTⅣ
番外編⑩ 組織文化変革の4つの事例
番外編⑪ 課す役割・管理者の有無・拠点の配置
番外編⑫ リーダーシップと継続期間
番外編⑬ 組織文化の変容プロセス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?