【1】戦略型組織と実行型組織
私は現在、マーケティング・コンサルティング会社を経営しております。当社が得意とする事業分野は売上向上、新商品創出、新事業創出などのサポートです。
現時点で弊社は12期目を迎えましたが、おかげさまでこれまですべてのクライアントで成果を上げることに成功しています。
当社のクライアントは売上高10億円以内の中堅・中小企業から、売上高1000億円を超える大企業までさまざまです。また事業分野も食品メーカーから電気機器メーカーまでバラエティに富んでいます。
ではなぜ当社はさまざまな分野、さまざまな規模のクライアントに対応でき、しかもコンスタントに成果を上げることができるのでしょうか?
その秘密は当社独自のコンサルティング手法である「プロジェクティング」にあります。そしてこの手法は決して難しいものではありません。このマガジンを最後までお読みいただければ、御社でも必ず実践可能な方法だとご理解いただけるものと思います。
さて、いきなりですが御社は以下のような状態に陥っていませんか?
□ 社員は言われたことを言われた通りにしかやらない
□ 組織全体にやる気が感じられない
□ 社員から積極的な提案が何も上がってこない
□ 何年も会社の柱になるような新製品や新事業がでてこない
□ 会社の成長や売上にやや翳りが見えてきた
上記のような症状は重大な企業病の初期症状なのです。この新型企業病を私どもは「実行型組織シンドローム」と名付けました。上記のような症状がある場合、これを放置すると会社はやがて衰退をはじめる危険性があります。
会社には二つの型があります。それは、
「戦略型組織」と、
「実行型組織」の二つです。
この二つの型を理解するだけで、御社がこれから進むべき方向が見えてきます。
ほとんどの会社は「戦略型組織」として誕生します。戦略型組織とは常にチャレンジする組織です。会社が誕生したての頃は、まだ組織と呼べるほどの規模ではないかもしれません。
創業者と少数の創業メンバーだけの小さな組織のはずです。このできたばかりの小さな組織は試行錯誤を繰り返します。仮説を立て、それを実行し、実行した結果を分析してまた仮説を立て直します。その過程では何度も何度も失敗をしてしまうかもしれません。大きな壁にぶつかるかもしれませんし、また何度も危機を迎えるかもしれません。
しかし、小さな失敗を通して仮説検証が進むとやがて再現性の高い成功のシナリオが見えてきます。