『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎』私たちはみんなドラマの主人公
本日は北川悦吏子さんの『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎』を拝読しました。
ドラマを見逃してしまったので、ノベライズ本を読みました。
軽妙なテンポで進んでとっても面白いです。
恋愛小説の女王と名を馳せた碧も、ちょっと落ち目になってきて、新たな恋愛小説を書こうと奮起。
シングルマザーとして、一人娘の空を育てているのですが、空は根っからのオタク。
世間知らずでどこか憎めない母を、オタクながらもしっかり者の娘の空が支え、まるで友達のように喧嘩しながらも仲良く暮らしているのが微笑ましい!
そんな母娘を温かく見守る、周囲のオトコたち。
男性陣も、どことなく不器用で恋愛音痴だったりして、可愛いのです。
登場人物たちが恋に仕事にとジタバタする様子は、「どんな人生でも私たちはみな、コメディの主人公なんだな。」と思わせてくれて。
何気なく生きているだけの毎日も、それほど悪くなく思えてくるから不思議。
北川悦吏子さんの時代の匂いを切り取る嗅覚が優れていて、そういう部分が人々の心のどこかを刺激して、じわじわさせてくるんだと思います。
登場人物たちが、小説の中で生き生きと動いているのが、脳内でドラマのように繰り広げられて楽しかったです。
プッと噴き出したり、ニヤついちゃったり。
純粋に恋愛小説を愉しめました。
ドラマと小説とは物語の展開や登場人物のセリフに違うところがあるようですので、別々に楽しむと良いかもしれません。
私はドラマが今さらながら観たくなっています。
「ウソウソウソウソコツメカワウソ」
って空役の浜辺美波ちゃんが本当に言ってるのかな?
ドラマ観て、確かめたいです。
オタクってこんなに魅力的な世界なんですね。
世界観を持って静かに炎を燃やす人が、結局勝つんだ!
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