
毎月の入金が(地味に)途切れていないフリーランスの「つながり」について
どうも、旗振りデザイナーのしのこです。
デザイナー歴13年目。
ひよっことベテランの中間世代ですが、
細々とフリーランスとして働いています。
フリーランス3年目のわたしですが、
実は一つだけ自慢があります。
それは毎月の入金が
途切れたことがないんです。(2024.10時点)
さっくり言うと、約36ヶ月。
何かしら仕事をさせてもらいつつ、
仕事を収めつつ、
入金が毎月ある環境が途切れていません。
(もちろんまちまちです)
もちろん何ヶ月もかけて
納品する仕事もあるので、
基本的に複数掛け持ちしつつ
クライアントとのやり取りの中で
納期を決めたり、
事前に納期マストなものは
そのように進めたり、
臨機応変には対応してます、が。
毎月の定期的な仕事が
無い時期ももちろんありました。
周りには公言(?)しておりませんでしたが
これって実はすごいのか…?
じゃあ自分はなぜ「仕事」がつながっているのか…?
今回はしのこ流「仕事・人との繋がり方」について
お話していきます。
「自分」を売らず「未来」を売る
フリーランスは「事業=自身」につながりやすいです。
ゆえにセルフブランディングを行い、人間性や世界観で
販促を行う方も少なくありません。
特にブランディングにおける世界観が伝われば、
自然とお客さま自身が
「依頼者との需要と供給の形」にズレがないか、
判断しやすいからです。
ただ、わたしは意図的な
セルフブランディングを行っていません。
発信内容やアウトプットした作品をSNSに
掲載することで、結果的なブランディングには
なるかもしれませんが、
「演出しよう」という意図はありません。
わたしの中でフリーランスとは、
「THE営業」というものをしなくても仕事が来る、
そんな人種が選ぶ道だと思っています。
例えば
・むやみやたらに営業メールを送る
・SNSでしか繋がりがなく、人脈を広げられない
・自分のメイン事業をサポートしてもらわないと納品できない
・経理、事務関係に対して疎い
ような方は、そもそもフリーランスとして
働いていくことは難しいように感じます。
わたしたち「フリーランス」とは
「自分」を売るのではなく、
「未来」を売るための働き方です。
「私はこんなことができます」と伝えるのは
あくまで自事業の説明であり、
お客さまの求めている要件とは違っている可能性があります。
わたしたちが行うべきことは、
「お客さまの未来をつくること」なんです。
自分たちにできることでその未来が作れるのであれば
技術や知見はあますことなく
お渡ししたほうが良いですが、
もしそうでない場合、
自身のエゴを絡ませてしまうようなトークで
案件を獲得してしまう場合には、
その未来を叶えてあげられる可能性は低くなってしまう、
わたしはそう感じています。
なのでわたしは、
あまり自身ができることをガンガン伝えません。
「それしかできない」と思われてしまうと
それだけお客さまの未来の可能性が狭まってしまいます。
「どんな風にその課題に向き合うのか」
「どんなアプローチだったらその望みは叶うのか」
「本案件における、一番重きを置かなければ
ならないところはどこなのか」
そんなことを考えながらも、
自身の話はせず、
ただシンプルにご相談ごとを伺います。
その上で、
こんな風にできたらその望みは叶うかも。
それなら「ウチではこんなことをすること」で、
その願いを叶えられるかもしれないです。
わたしはそんな風にお伝えしています。
もちろん、自身の領域外でないと
実現できないご要望も多くあります。
そんなときは制作パートナーと相談しつつも
「ただモノ(=自分の技術)を売る」ではなく
「モノによって叶えられる未来」の話をします。
とにかく、自身の話をするよりも
お客さまのお話を聞くこと。
モノ(クリエイティブ)がなくて困っているのか。
オーダーできるほどの知識がなく、言語化してほしいのか。
そもそもゼロから構想を共にしてほしいのか。
そして、
お客さまの好みや性質、なりたい姿を想像しつつ、
ブレそうになったら軌道修正ができるような
そんな関係性自体を望まれているのか。
わたしはそんな「未来」を売ってきたつもりです。
その積み重ねによって、今の功績があるのかもしれません。
案外、すごいクリエイティブが
作れるから頼られるというわけではなく、
自分がほしいものを理解し、くみ取り、
正しいクオリティで作ってくれるのか。
一緒に考えてくれるのか、話しやすいのか。
などが、フリーランスでは求められているような気がします。
わたしはそんなお客さまやパートナーとの
「つながり」を意識して、
日々制作を行っています。