ドラフトとこだわりと捨てた私 指名されたい
10月11日、ドラフト会議が行われた。高校生、大学生、社会人でプロを目指す人は、届を出し、人材を各球団で争うのだ。
高校生たちの初々しい顔と、これで選手生命が決まるという緊張した顔。育成の仕方が間違えば、いくらドラフトで上位指名されたところで結果は出ない。相性である。
ロッテ、佐々木千隼は、ドラフト1位(以下ドラ1)で入団した時は、先発(試合の初めに投げるピッチャー)を期待されていた。ファンの私もそう思っていた。しかし、なかなか芽が出ず、もどかしい思いをしていた。
だか、今シーズンは中継ぎで8回を任されることが多くなった。勝ちパターンの中で投げるのはプレッシャーだろうが、千隼はそこがぴったりはまった。今シーズンは中継ぎながら8勝を収めている。マウンドの千隼は自信を持って腕を振っている。
千隼のパターンは、先発→中継ぎがはまり、ドラ1で返り咲いた例だ。しかし、検索すれば、儚く散っていったドラ1の多いこと。
だから、私は思う、こだわりを捨てることも時には大事だと。
プロ野球はチーム事情や能力によってきまるが、私たちが日々こなしていく仕事と共通点があると思っている。
それは、守備位置がそれぞれ違うこと。部署に通ずるところである。私は、1年目の場所が合わず、2年目から違う部門に移った。内部事情で、「そこに入ってくれないか」と言われたことと自分の中で感じた「ここでずっとやっていくのは無理だな、適してない」という第六感だった。
大学卒業したばかりのころは、ここでずっとやっていくぞ!と思っていたが、なんだ、ほかの人のほうが適しているし、自分の中でも(よくないが)モチベーションが低くなっていたのだ。
ここで主にする仕事の内容を変えた。それがはまったのか、仕事に行くのがつらくなくなり、最近は少し楽しいこともある。なにより上司に褒められるから( ´∀` )
思っていた人生とは2年目から変わってきたが、なんだかそれもそれであり。視野が広がるし、他の同期や上司が経験していないことをやっているドキドキ感。
適材適所。ドラフトで思い通りの球団になった人もそうでない人も、どうかこう考えてみてほしい。思った通りの道か、少し自分の理想とは違うけど、それもいい道だと思って進むか。適しているかどうかを決めるのは、自分でもあるし他人でもある。
ドラフト中継を見ながら、ふと経験に基づく自論を展開したくなってしまった。
私も指名される人生をしてみたい。その一方で指名したいのと、人材の育成に興味がある。この後交渉になるが、球団側にも、選手側にも良いドラフトになっていますように。