たぶんエッセイ 目が覚めても夢
夢の中で夢に気づく、という記事を見たとき、ふと夢の中で夢を見たときのことを思い出しました。
夢の中で眠るなり気を失うなり(大分昔のことなので、このへんの経緯は忘れました)して夢を見ました。
その夢の中の夢は、何だか暗くて窮屈な場所で、とても現実的な場所ではなかったので、「これは夢だ!」とあるとき気づきました。
それで夢から覚めようと、なんだか見えない壁のようなものをドンドンと叩いたり暴れたりして、とにかく目を覚まそうとします。
それでなんだがうまくいって目が覚めるのです。
でもそこは、さっきよりは広いけれど相変わらず真っ暗な場所でした。
そう。夢から覚めて、自分でも起きた!という感触があるのに、まだ夢の中にいたのです。
それでものすごく怖くなって、わあああって(語彙)なって、絶望に打ちひしがれているとき、ようやく現実に目覚めました。
夢(あるいは夢の中の夢)というものは、思ったよりよくできています。
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