ぐるぐる回っている
「そのピースがそこにあるということは、そのピースが決めているのではなくて、周りを取り囲んでいるピースが決定している」[1]
自分というものは 自分が決めているわけではない
周りが決めている
だから、自分で自分探しをしても見つからない
周りとの関係性の中にこそ自分がある
「地球上の生命が行っていることは基本的には同じです
地球の原子の総量は変わらないわけです 。。。
実際原子はぐるぐる回っているわけです
あるときは私の体の一部ですし、あるときは小さなテントウムシの分子だし
あるときはそれが土の中でミミズになる それが海の藻屑になったり、鍾乳洞の一部になったりするかもしれないけども、結局グルグル回っている」[1]
自分を構成している分子が、
あるときは虫だったり 植物だったり 岩だったりするのって、
一瞬 「えっ」って思わないこともないけど、
グルグル回って生き続けていると思うと なんだか安心する
生まれかわりとか 輪廻とか 自分では確認することはできないけど、
グルグル回っていると思うと そういうこともあるんだろう とも思う
有性生殖を選んでから、人間や動物には死が訪れる訳だけれど、
分子はグルグル回って生き続けていると思うと 何となく穏やかな気持ちになる
なんとなくだけど
[1] せいめいのはなし 福岡伸一 著