この日このときを大切に
「回生とは回復ではない。左片麻痺は死ぬまで癒らないことは、すでにはっきりしている。元にもどれないとすれば、生きているかぎり、前に向かって進むよりしかたがない。新しい人生を切り拓くことである。
もって生まれた可能性(埋蔵資源)を生命あるかぎり発掘しつづけ、それに新しい象(かたち)を与えてゆくことが、回生の究極のいみだと、今は考えている。
不治の病と、そして人間の最後に訪れる老いも、そのための天与の季節だと心得て、この日この刻を大切に生きている」[1]
凄まじい文章である。
人間はある意味凄い力をもっている、と知らされる。
もって生まれた可能性を発掘し続ける
この日このときを大切に生きる
日々是好日! 明日からも生きていく
参考文献[1] 回生 鶴見和子 著