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【No.20 全ての人に成長意欲は本当に必要なのか?】

かなりご無沙汰になってしまいました、、!

優柔不断さと後回し体質の自分の良くない部分が出てしまい、発信から遠ざかってしまっておりましたが、いろいろアウトプットしたいこともたまってきたので、少しづつnote書いていきます

今回は、先月初開催した「Nuka-Doko」という対話型の定期イベントの振り返り投稿をしようと思います。

実は、来週12月17日(火)にも開催するため、その告知も含め、発信したいと思います!

来週は『若手社員のキャリアのありかたとは』というテーマで、対話を進めていきますので、このnoteを見ていただき、もしご興味お持ちいただけた方はぜひお気軽にご参加ください!

【人財育成を考えるぬか床(Nuka-Doko)】若手社員のキャリアの在り方を『対話』を通じて考える会 | Peatix

早速、宣伝をしておきながら、「Nuka-Doko」ってまずなんぞやということところから、振り返っていきます。


【"Nuka-Doko"とは】

人財育成を考える対話型定期イベント "Nuka-Doko" とは、発酵を通じてじっくりと具材の味が変わる"ぬか床”と、時間をかけてゆっくりと成長を促す”人財育成”を重ね合わせ、偶然の出会いや学びから新たな気づきや学びを得られる対話型定期イベントです。人の成長に携わる方が毎月1回集まり、徐々に発酵されていくような、あたたかい学びの場を目指しています。

人財育成を考える"Nuka-Doko"とは

とても簡単に言えば、座学の場やHow-Toを知る場ではなく、対話をする場であり、対話をしながらヒトの育成や成長のための向き合い方・マインドセットを参加者全員で考えてみる会です。

そして初回は、
「グロースマインドセット(成長意欲)をメンバーに持ってもらうには」
をテーマに、参加いただいた9名の皆さんと一緒に対話を行いました。

色んな発見があったので、ここでは私なりの学びとしてまとめていきたいと思います!

【グロースマインドセットとフィックスドマインドセットとは】

簡単に、グロースマインドセット、そしてその相反となるフィックスドマインドセットについて、前提を共有します。

心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した人の学びや成長に対する考え方の違いを説明する概念

グロースマインドセットは、能力や知識は努力や経験を通じて成長できるものだと考える考え方で、特徴としては、挑戦を好む・失敗を学びの機会と捉える・努力を価値あるものと考え、成長に繋がると信じる、などがあげられる。

フィックスドマインドセットは、能力や知識は生まれつき固定されており、大きく変えられないと考える考え方で、特徴としては、挑戦を避ける傾向がある・失敗を能力の欠如と捉える・努力することに価値を感じにくい、などがあげられる。

グロースマインドセットとフィックスドマインドセット

皆さまは、この説明を見て、ご自身はどちらのマインドセットに近いと
思われますか?またどちらでありたい・あるべきだと思いますか?

そんな説明と問いから、"Nuka-Doko"がスタートしました。

そして始めから「ぬか床っぽさ」全開でした。

というのも、

完璧なグロースマインドセットを完璧に持っている人はまずこの場にはいないよねという共通認識から始まり、果たしてグロースマインドセット自体が本当に必要なのかという根本的な問いから対話がスタートしたのです。

恐らく普通のイベントなら、タイトル通り、
主催者側も、参加者側も、「グロースマインドセットは必要だ」という前提のもと、「それをどう身につけてもらうか」ということで議論が進んでいく場合がほとんどだと思います

しかし、この答えのない問いに対して、対話をしながら、その意味や必要性、そしてその向き合い方を全員で捉えていこうとするのが、なんとも「ぬか床っぽい」と始めから思うことのできるシーンでした。

そんなスタートを切りながら、1時間という短い時間ではありましたが、個人的にとても学びの深い時間でした。

【グロースマインドセットって本当に必要なの?】

特に、私が参加者の皆さまとの対話の中で、考え深かった言葉をまとめていきます。

1.環境がそれぞれの行動を起こす発動条件になっていること

変化ばかりではなく、変わらない方が良い環境もある。

所謂、コンプライアンスが厳しい業界では、グロースマインドセットでは不向きな状況も往々にして存在する。

そのため、グロースマインドセットが社内で浸透していない場合、それは決して、メンバーがグロースマインドセットを持っていないのではなく、"変わらない方が良い"という行動の発動条件が出来ているだけかもしれないということ。

2.どちらが良い、どちらが正しいということではなく、メンバーや自分の状態・特性を探るための"ものさし"として使う

コンプライアンスの問題を筆頭に、その時々で、どちらかが必要な状況もあれば、どちらかが適切ではない状況も存在する。

その人にとってどちらの方が望ましい状態であるかも指標の1つ。

そのため、これは二者択一の問いではなく、そこにはグラデーションが存在しており、その場の状況やヒトの特性次第で、より良いあり方が変わってくる。

そのため、2つの視点を、どちらかが正しいという視点ではなく、アクションを起こす前に、他人や自分を見つめ返すための"ものさし"として使ってみる。

頭の中に、グロースマインドセットとフィックスドマインドセットのものさしをイメージしながら、「この状況ではどちらに近い方が今の条件には最適なのか」、「どちらに近い方がその人の特性にあっているのか」を考えてみることに使う

3.結局、「本人が楽しそうに取り組めているか」がリトマス試験紙である

色んな視点、見方はあるものの、結局「本人が楽しそうに取り組めているか」が1番のものさしなのではないか

その人にとって最適な状態でありながら、それが会社の成長にも繋がっているような状態であるように、環境や文化を構築していくこと

それが理想的な育成であるのではないか、、、

などなど、、、

個人的には、会が始まる前まで、誰もがグロースマインドセットを持つべきとどこかで思ってしまっていた一方で、それは物事を多角的に見ることができていないという事実に気づくことができました。

次回の"Nuka-Doko":詳細は写真をクリック!

【さいごに】

"個人"が求める「楽しさ」や「幸せ」というゴールと
"会社が求める「事業の成長」というゴールを

どちらも実現させるための"ヒトを見るものさし"として、
グロースマインドセット↔フィックスドマインドセットの視点を使いこなすこと

決して、どちらかが正しいというわけではなく、
それを決断するに至る環境的な要因、"発動条件"がどこかに必ず存在していること

がこの2つが個人的な最も大きな学びでした

1時間という短い時間だったため、参加いただく皆さんの「もう少し話したい」という雰囲気や余韻が残りつつ、次月にまた会って話しましょうという終わり際の感じも、なんともぬか床っぽいなと感じさせられました!

徐々に、徐々に、ぬか床のように一緒に発酵していく。

これからもそんな「温かく心地良い学びの場」を、さまざまな場所、さまざまな世代の方に向けて、提供したいと思う今日この頃です。

来週は、前回の"Nuka-Doko"で決まった「若手社員のキャリア」というテーマで、私と同年代の若手メンバーも今回は参加していただきながら、対話をしていきたいと思っています!

ぜひお気軽にご参加ください!

概要とお申し込み💁
・日時:12月17日(火)18:00-19:00
・開催方法:オンライン(Zoom)
・テーマ:「若手社員のキャリアのありかたとは」
・詳細とお申し込み:上記の写真をクリック!

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