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知らない日本語 「烏滸の沙汰」
これは、伊丹氏がサラド・ニソワーズ、つまりニース風のサラダを紹介している件に出てくる表現。「おこのさた」と読む。
「これはごく鄙びた味わいの、いわば田舎の大御馳走でありますからして、決して茹で卵の輪切りを綺麗に飾りつけたりなどしてはならない。いわんやレタスの葉を下敷きにしてお上品に盛るなんぞは烏滸の沙汰といわねばならぬ。」
「烏滸の沙汰」とは、「ばかげていること。いかにも愚かである様子。」
向田邦子も使っていた。
「烏滸(おこ)」は中国の故事に由来する言葉。「烏滸がましい」の烏滸。「差し出がましい。ばかげている。」の意