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全治6か月と言われた腰椎椎体骨折

 昨年9月に腰椎椎体を骨折してからほぼ寝たきりの3か月を経て、リハビリをしながら生活を立て直す試行錯誤をして約1年が経過した。

 骨折した直後の1ヶ月は激烈な痛みとの戦いだった。モルヒネに次ぐ強さの鎮痛剤を服用して特注のコルセットで上半身を締め付けてベッドにほぼ寝たきりの毎日だった。

 1人暮らしの僕は、骨折して2週間くらいはろくに食事も採れなかった。痛みが酷く、食欲が無かったし、料理する元気も無かったからだ。しかし、さすがに何か食べなくてはまずいと思い、近くのコンビニまで何とか歩いて行き、オニギリなどで済ませる事が多かった。一気に10キロ以上痩せた。

 この間、睡眠は痛みで中断される事が度々あり、2時間以上続けて眠る事は無かった。

 また、強力な鎮痛剤は便秘を誘発し、生まれて初めて便秘というものに悩まされた。腸内に溜まった便が硬くなり肛門を塞いでいたのだ。

 硬くなった便はいくら踏ん張っても出なかったので仕方なく指で掻き出した。以後は下剤を服用して便秘は落ち着いた。

 骨折して1ヶ月が経過した頃には痛みが大分和らぎ、動ける様になったので簡単な料理を作った。カレー、野菜炒め、牛丼など。

 3か月が経過した頃に、仕事に復帰しようと勤めていた個別指導塾の校長に連絡した。

 しかし、コロナで生徒が激減し僕に紹介できる生徒は今はいないと言われたので年が明けた今年、塾を退職する事にした。体力に自信がなかったし、塾の方針に従えない部分も多かったからだ。

 大手の個別指導塾だったが、指導料が高いプロ講師を雇っていく体力が無かったのだろう。僕の指導料の半分で指導出来る大学生講師が幾らでもいるからだ。

 骨折した翌月から僕の収入は僅かな年金だけになった。

 リハビリをしながら収入を得る方策を練る日々が始まった。

 

 


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