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命より大切なもの

 自分の命より大切なものがあれば、死は怖くなくなる。

 小学6年生の時に骨肉腫という癌に犯された少女は、2年半の闘病の末亡くなりました。

 闘病の間に共に病気と闘って来た15人もの仲間を見送って「いのちの尊厳」を思い知った少女は、「いのちの尊厳」を伝えることが自分の使命だと考え、行動し、そして逝きました。

 亡くなる二日前に、こう話したそうです。

 「わたしは骨はがんにおかされていますが、こころはおかされていません。
  こころは自由でしあわせです。」

 画家で詩人の星野富弘さんの詩画集「鈴の鳴る道」に次のような詩があります。

 「いのちが一番大切だと

  思っていたころ

  生きるのが苦しかった

  いのちより大切なものが

  あると知った日

  生きているのが

  嬉しかった」

       星野富弘

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