都市哲学もどき#3
こんにちは、だるまです。
都市哲学もどきも3回目になりました。#2はレポートが進まな過ぎて血迷った雑文でしたが、今回は「都市を語る会 vol.2」の振り返りです。
どんな空間が好きか?
建築が好きな友人は、背景のある建築物が好きだそうだ。
だるまも、歴史がある空間が好きだ。ハリボテの空間は好まないといったら、あまり伝わらなかった。本物らしくした、ちゃっちい空間のことを言いたかったが、そういうところが好きな人もいた。
歴史も時間の蓄積にすぎないので、今のハリボテも将来は歴史ある建物としてノスタルジックになるのかもしれない。
先ほどの友人は、大学の講堂などを見て「この大学に来たんだ」と思うらしい。「記号として建築を見ることがありますね」と言ったら非常に共感してくれた。
そもそも空間が好きなわけではない友人もいて、気づかされた。そうか、みんながみんな街歩きが好きなわけではないのだ。
大企業の歯車になる人ならない人
大手デベに対する不信感は#2で露わにしたが、そこに就職しようとしている友人を中心に「大企業の中でどのように自分の理想と折り合いをつけながらやっていくのか?」について話した。
やりたいことをすべて見失ったときに、歯車になっていくのだろうか。まだまだ誰も就職していない青い議論なので、30歳くらいになった時にまた集まれたら、経験をもとにした話ができそうだ。
都市に文化をもちこめるか?
都市計画の「技術」や「法制度」の分野より、「学術」「文化」の分野に興味があるのだが、果たしてそのスケールとは?という話。
建築や街区など小スケールの設計に「文化」を内包することはできても、都道府県単位のMP(マスタープラン)に「文化」のレイヤーを持ち込むことはできないのではないか、という議論。
正直、わからなかった。
「文化」を持ち込めないことを分かったうえで計画すべきという意見が出た。どうなんだろうか。
そもそも「文化」とは?ということで、社会学の都市論について考えてみた。
都市工学と社会学のちがいとは?
社会学でも、都市論は盛んに議論されている。吉見俊哉とかが筆頭だろうか。
個人的にはとても好きだ。
都市工学の本と、社会学の本を読み比べるとわかるかもしれないが、ずいぶん毛色が違う。
優劣は全くない。
都市工学はデータやシミュレーション、社会実験などを通した事例研究など堅い感じがする。社会学はどちらかといえばふわっとしている気がする。事象そのものの紹介だけでなく、奥行きのある筆者が感じた+αが重要であり、面白さの根源だと感じる。
読むとなると、圧倒的に社会学の方が面白い。
しかし、都市工学の分野にいて、社会学的なことを研究するのは何となく違うような気もする。
つまり、自分の研究したいものが何なのかゆらゆらしている。
研究室選ぶのになあ、困った。
今回は、参加者の興味範囲などから話が広がっていきました。
また次回も開催されるそうです。
かしこ
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