読書記録66 『書きたい生活』と根拠に支えられない文章の効力
僕のマリの『常識のない喫茶店』を読んで、他の著書も気になったので、『書きたい生活』を読んだ。どっちも好きだけど、後者の方がよりスッと入ってきた。
オードリーのラジオを聴いていたり、
吉本ばななの本や『とんこつQ&A』『文にあたる』を読んでいたり、
しんどくてどうしようもなくなったり、
シンクロするところがあって読みやすかったのかもしれない。
その中でも特に心がじわーっとした文章がある。
「書くことと読むことができていればわたしは大丈夫」って、明快な宣言に心を掴まれた。
論文という論理的な文章の組み立てが異常に苦手で、「研究つらい…」となっている今の自分に、勇気を与えてくれるような、隣にスッと立ってくれているような。
意味が掴めないこととか、主観的で全然理由がないこととか、そういうふわついたものが好きで、それを論理ガチガチの論文にテーマとして持ち込もうとしていて苦戦している。
根拠がなくたって直感でいいじゃないか、という文章がエッセイに溢れてて、それが正しいか間違ってるか判断する必要がなくて、それが心地良いのかもしれない。
こんなふうに思ったことをそのまま書いていくことが、論文を取り組む上で良いガス抜きになるかもしれないと思った。
明々後日の発表どうにか乗り切れそうと思った今日この頃。
かしこ