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【心に残った作品紹介】MOA美術館 「吉田博 今と昔の風景」

熱海に行ったら温泉だけじゃない。

熱海駅からバスで7分ほどで行ける美しい美術館。MOA美術館で出会った、吉田博(よしだ ひろし)さんのお気に入り作品を3つご紹介します。


①瀬戸内海集

色調を変えた「朝・午前・午後・霧・夕・夜」の異なる時間を表した6バージョンが存在するこの作品。時間ごとの微妙な雰囲気の違いや、光、色に引き込まれます。
ちなみに私のお気に入りは、明るさと暗さが絶妙に共存した美しい色調の「」です。

MOA美術館 公式サイトより


②欧州シリーズ スフィンクス

日が出ている時間のカラッと晴れ渡るエジプトの様子や、対照的に夜にはひんやりと静かな雰囲気をダイレクトに感じる作品でした。
瀬戸内海集にも言えることですが、版画だからこそ、同じ絵でこんなに魅力的なバージョン違いが生み出されていることに感動です。

MOA美術館 公式サイトより


③エロラ 第三号窟院

暗い空間に差し込む光を、その静かな雰囲気と一緒に取り込む。そんな表現に感じ、とても印象に残りました。

山星書店 浮世絵 Yamaboshi-Shoten Ukiyo-e



さいごに

今回展示されていた吉田博さんの作品たちを見て、日本や世界中を旅した気分になりました。非常にボリューミーな展示で、大満足です。

写真のような写実的な作品を前にして「版画でどうやったらこんな表現ができるんだ…」と驚かされ、同時に、写真以上にその景色から感じる雰囲気や光、色なども捉えられた要素には終始魅了されっぱなしでした。

【展覧会】吉田博 今と昔の風景は、2025年1月21日(火)まで!

※チケットはオンラインの方が安いよ!※


p.s.

MOA美術館をInstagramで検索すると、万華鏡のような美しい天井を見上げる人の写真がたくさん出てくるのですが、これは確かに映えスポットでした。
しかし美術館が山にあるせいなのか、展示会場までエスカレーターを7つも登る必要があります。長い…!

途中に出現する映えスポット

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