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【心に残った作品紹介】森アーツセンターギャラリー「古代エジプト」
六本木ヒルズの52階のアートスペースで開催中の「古代エジプト展」。
展示は、①人々の日常生活、②ファラオ(王)の威光、③死後の世界 の三部構成になっていて、非常に胸熱・満足でした!!
その中で、特に印象に残ったものを4点ご紹介させてください。
1. 壺
《動物文の壺》 前3300〜前3100年頃
古代エジプトといえば、ファラオ(王)や神話の遺物のイメージしかありませんでしたが、こんな日常的なものもあるんだという驚き。
描かれている生き物はトカゲに見えましたが、ワニらしいです。(その下の「〜」模様はヘビ)
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2. ペンダント
《ハエのペンダント》 前1539〜前1292年頃
ハエ!?という感じなのですが美しい…。
解説によると「ハエは粘り強さの象徴であり、持ち主を守る意味合いがあった」と予想されるそう。
古代エジプトの身近な生き物に意味を見出す感性、大好きです。
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ハエ形装飾付首飾 新王国・第18王朝時代(前1550~前1292年頃)
3. 護符
《人頭の鳥で表されるバーの護符》 前305~前30年
「バー」とは「魂」のことで、ミイラ作りのアニメ内でミイラの胸元あたりの包帯に一緒に巻かれるシーンが描かれていました。
このバーの護符の姿がまるで『風の谷のナウシカ』の冒頭シーンに登場する女性(下図②左上)のようで、とても印象に残っています。
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『風の谷のナウシカ』オープニングシーン
4. ミイラ(棺)
《デメトリオスという名の男性の肖像とミイラ》 前95~前100年
これは衝撃でした。顔のイラストが付いている棺です。
現代人としては、こういった形で残っているとご本人の顔がよく分かる(写実性が高い前提)ので、なんだか良いなと思いました。
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さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回の展示を最大限楽しむために、あっちゃんのエジプト神話を予習して行ったのですが、展示最終章の「③死後の世界」編で結構役に立ちました(笑)。
ちなみに「ミイラが展示されている」と公式で紹介されていますが棺に入った状態のものしかありませんでしたので、小さい子でも安心して回れると思います。
それにしても知れば知るほど、現地に行ってみたい思いが募るのでした…。
『特別展 古代エジプト』展はは2025/4/6(日)まで!