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私がメンズエステに足を突っ込んだ理由

私は20年以上美容の世界に携わらせてもらっています。

元々は19歳の頃、顔中ニキビだらけで肌が汚いことがコンプレックスで、
そのコンプレックスをどうにかしたくて独学ではあったけど自分でケアをし
少しずつ肌がきれいになっていくのが嬉しくて、その経験から同じように悩んでいる人をきれいにして差し上げたいという気持ちからエステの世界に入りました。
ありがたいことに20年以上もこの世界にいるなんてとってもありがたいことです。

20代の頃東京の某有名ホテルのエステサロンで働き始めたことが美容の世界に入ったきっかけでした。
ご来店されるお客様も美意識が高い方や、世の中で言うマダムという方がとても多かったように思います。
ホテルということもあって海外のお客様も足を運んでくださいました。

私が20代の頃となればもう20年以上前のことになりますが
その頃としては珍しいメンズのお客様の対応もさせていただいていました。

働いている人たちは女性ばかり。
でも男性のお客様の予約があれば誰かが施術に入らなければいけない。

みんな、「私は男性のお客様は無理です」とはっきり上司に言うではありませんか。
さぁ次は私の番、私も無理ですと断ろうと思った矢先上司から
「あなたは体育会系だから大丈夫ね。◯◯様に入ってね」

えっ‼︎断れないじゃーーん

それからというもの誰も担当するものがいないという状況もあって
男性のお客様は私が担当みたいな感じでした。

先ほども書いたようにお客様層はマダムの方が多く、男性のお客様も紳士的な方が多く危険なことは何もありませんでした。
時には大きな会社を経営される社長さんや誰もが知っている政治家の方など
させていただき、もしあの時男性はできませんと断っていたらこんな貴重な経験はできなかったと思います。

当時男性の対応はこんな感じでするのよ。なんて教わったわけではなく
いろんなお客様に入らせていただき男性と女性の接客の違いを経験を持って学ばせてもらいました。

20年以上前のお話ですので今みたいにメンズエステが主流ではなかったですが、男性のお客様をさせていただきながらいつかメンズエステが来るなんて思い描いていました。

そしてその思いは2016年にオープンさせていただいた広島ヘッドsizukuというお店で叶いました。
ヘッドスパとエステの融合がしたいという思いが現実となり、私にとっては初めての独立です。

オープン当初は男性も女性もOK にしていましたが、オープンして3年目には男性のお客様が8割9割となっていたのでメンズ専門店にさせていただき、
たくさんの男性のお客様にご来店いただきました。

男性を対応するというのは人にとっては危険を伴うと思われるかもしれません。
リスクがないわけではないですが、何事においてもメリットデメリットはあると思っています。

私の性格や私の手の大きさなどが男性のエステには合っているのかもしれませんが、最初は望んだわけではいなかったけど、
男性エステをさせてもらうチャンスをもらい、実はそれが自分が得意なことだったことに気づかせてもらえたりと、世の中にあるチャンスというのはほんの一瞬で、自分が狙っていない時に来るもんだったりしますよね。

ひょんなことから始まったことが、自分のビジネスや自分の生き方に大きな影響を与えることもある。

当時の上司からの無茶ぶりが、私にとっての美容の扉をもう一つ開いてくれたのかと思うと、今は感謝しかありません。

これからも女性も男性も含めてあなたらしい美しさのサポートを
命ある限りさせていただきたいと思っています。

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