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【内容一部公開】加工技術全般を概説!――近刊『よくわかる機械加工』

2024年6月下旬発行予定の新刊書籍、『よくわかる機械加工』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。


 
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まえがき

本書は、機械系あるいは材料系の大学生や高等専門学校生、さらにこれから加工関係の業務に従事する技術者を対象とした、加工学の教科書である。新材料の発見、新しい加工技術の開発、制御技術の精度向上などにより、加工技術分野は目覚ましい進展を遂げている。本書の執筆に際しては、こうした加工技術の進展をとくに意識した。具体的には以下のような点である。

  • 加工技術として現代的に重要と思われるものを選んだ。とくに、プラスチック成形加工と微細加工については、章を割いて解説している。これらは、従来の教科書では取り上げられていることが少ないが、現代の製品設計において重要な役割を担っている。

  • 加工を受ける側から見た材料の性質について解説した。材料の性質は加工法の選択に大きな影響を与え、最終製品の品質に直結する。この観点は、従来の教科書ではしばしば見過ごされていた。

なお、限られた紙面で数多くの加工技術を取り上げたため、各加工法の解説はポイントを絞ってある。各加工法を深く学びたい場合は、ほかの専門書を参考にしていただきたい。

(後略)

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群馬大学 小山真司(共著)
群馬大学 鈴木孝明(共著)
群馬大学 荘司郁夫(共著)
群馬大学 小林竜也(共著)

製品の生産プロセスで使用される加工技術について、概論的にまとめた入門書です。
 
新材料の発見、新しい加工技術の開発、制御技術の精度向上などにより、加工技術分野は目覚ましい進展を遂げています。本書は、こうした技術的な進展をとくに意識しました。

《本書の特長》

  • 現代的に重要と思われるものを精選。鋳造や切削といった伝統的な加工法はポイントを絞って解説し、近年の製品設計において重要なプラスチック成形加工と微細加工は、章を割いて解説しました。

  • 加工法そのものの解説だけでなく、加工法の選択に大きな影響を与える「加工を受ける材料の性質」についての解説も盛り込みました。

  • 各加工法について、詳細な解説に入る前に「特徴のまとめ」を別枠で設けました。各加工法のメリット・デメリットが一目でわかります。

【目次】
第1章 加工とは
 1-1 加工法の分類  
 1-2 加工に用いられる材料の種類や性質  
 1-3 工作物のサイズや形状の複雑性

第2章 鋳造
 2-1 鋳造の概要 
 2-2 特殊鋳造法 
 2-3 鋳物用材料 
 2-4 鋳造組織  
 演習問題  

第3章 切削加工
 3-1 切削加工に用いる装置と工具 
 3-2 切削の各種諸量 
 3-3 切削工具材料 
 3-4 切削抵抗  
 3-5 切削熱 
 3-6 加工表面と構成刃先  
 3-7 切削による加工変質層  
 演習問題 

第4章 研削加工
 4-1 研削加工に用いる装置と工具  
 4-2 砥粒の研削作用  
 4-3 砥石研削面の状態  
 4-4 目なおし
 4-5 研削抵抗
 4-6 研削熱
 4-7 研削による加工変質量
 4-8 研削における欠陥
 演習問題

第5章 精密加工
 5-1 砥石による加工
 5-2 砥粒による加工
 5-3 塑性ひずみによる加工
 演習問題

第6章 特殊加工
 6-1 電解加工と放電加工
 6-2 電子ビーム加工
 6-3 レーザ加工
 6-4 プラズマジェット加工
 演習問題

第7章 溶接
 7-1 溶融接合
 7-2 固相接合
 7-3 液相-固相反応接合
 7-4 溶接部における欠陥
 演習問題

第8章 塑性加工
 8-1 圧延
 8-2 引抜き
 8-3 押出し
 8-4 鍛造  
 8-5 金属素材温度の影響  
 8-6 塑性加工における欠陥  
 演習問題

第 9 章 プラスチック成形・造形加工
 9-1 プラスチックの概要
 9-2 成形方法の分類と工程
 9-3 射出成形
 9-4 押出成形
 9-5 ブロー成形
 9-6 そのほかの加工法
 9-7 3Dプリンティング
 演習問題

第 10 章 微細加工
 10-1 微細加工の概要
 10-2 薄膜形成
 10-3 フォトリソグラフィ
 10-4 エッチング
 10-5 半導体製造技術の歩留まり
 演習問題

付録:代表的な非破壊検査法
演習問題解答例
参考文献
索引

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