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商売が苦手なイラストレーターのための仕事のつかまえかた~第2章

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第2章 商売の行動指針を持つ

◆自分が目指す場所を知る

 ・商売のフィールドを理解する

商売にはターゲット(発注者、クライアント、消費者、オーディエンスのすべて)に応じてそれぞれ独自の「商売のフィールド」が存在しています。
「商売のフィールド」という言葉は、ある特定のターゲットを想定した商売において、顧客と事業者との間でお金がぐるぐると周回している場所(=フィールド)をイメージしています。一般的には「マーケット」と呼ばれるのかもしれませんが、「マーケット」が指す対象が広すぎるせいかイメージをしにくいので、「商売のフィールド」と呼ぶことにしました。

すべての商売にはそれぞれのフィールドがありますが、イラスト産業においても数多くのフィールドが存在します。
飲食店にたとえると、近隣住民に安価な定食を提供することのみを想定している食堂と、年単位で予約が埋まっていて世界中から客が訪れるレストランとでは、商売を構成するすべての要素が異なっているはずです。食材の集め方、単価、メニューの数と変更するタイミング、隣の席との距離、BGM、接客、メニューのデザイン、支払い方法、宣伝手法など。
共通するのは「サービスを提供して対価を受け取る」という商売の定義だけでしょう。

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