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#537 あのとき、目の前の人に向き合う選択をしたから

以前の投稿で、僕が小中学生のコーチをし始める出発点になった人の話をした。その人は現在大学生の女の子で、今から8年近く前にその子がまだ中学生の頃知り合ったのをキッカケにソフトテニスを指導するようになり、その後、小学生ソフトテニスクラブ・守山ジュニアのコーチを務めるに至った。

しかし、実を言うとそれよりも少し前に、子どもたちの指導に関わる機会があった。もう10年以上前のことになると思うのだが、当時地元の中学生だった女の子2人が僕の所属クラブの練習に参加しており、本人たちにも向上心があったのでアドバイスをしたりしていた。先に挙げた現在大学生の子とその同級生が第一号のグループとすると、この子たちは第零号かもしれない。

第零号の子たちと関わり始めた頃は、自前で練習会を開催するようなこともしていなかった。クラブの練習に来てくれたときにアドバイスをしたり、時には自分たちでテニスコートを予約して練習したこともあった。レベルの高い試合を観に行ってみようと、長浜市で開催されている関西学生リーグの会場に連れて行ったこともある。

あのとき、目の前にいたあの子たちに関わる選択をしていなかったら、今頃どうしていたのだろうか。そのまま、一ソフトテニスプレーヤーとして、競技を楽しんでいたかもしれない。それが決して悪いわけではないけれど、今までと、現在と、関わらせてもらっているたくさんの子どもたち、その成長に感動したり、楽しむ姿から幸せをもらうこの時間は、なかったのかもしれない。嬉しいことばかりではなく、ときに思い悩むこともあるけれど、あのときの選択は、間違いなく今の僕を幸せにしてくれていると思う。

(了)

○この内容をもとにお話したstand.fmの放送は、こちらから聞くことができます

#あの選択をしたから

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