視野が広がると本当に頭の中の視野も広がるかもしれない話
「視野が狭いね」と言われたことありませんか?
私自身、新入社員時代にはしょっちゅう言われていました。
「もっと周りを見て行動しなさい」とか、「考えが浅い」とか。
そんな言葉を浴びるたびに、「どうしたら視野が広がるんだ?」と悩んだものです。
そんな私のちょっとした発見についてお話したいと思います。
新入社員時代の苦い記憶
入社したての頃、私は先輩から何度も指摘されていました。
ある日のこと、お客様の依頼でいくつかの加工実験を頼まれました。
実験もひととおり終わりレポートにまとめて先輩が一言。
「実験の目的と優先順位、考えてた?」
その瞬間、頭が真っ白に。
「順番ですか?」と聞き返すと、先輩は苦笑いをしながら、「こういうのはお客様の立場で目的から考えるんだよ」と教えてくれました。
実験の目的や順番なんて考えたこともなかった私は、お客様の求める適切な実験となっておらず部材と時間を無駄にしました。
まさに「視野が狭い」を感じた瞬間でした。
視野を広げるのは簡単じゃない
「視野を広げろ」と言われるたびに、「どうやって?」と途方に暮れていました。
本を読む、いろんな人と話す、多面的に考える…どれも大事だとわかっているけれど、簡単に実践できたら苦労はしません。
特に、思考の癖や行動のパターンを変えるのは、ものすごく難しいものです。
でも、そんな私にも転機が訪れました。
それは、ある少し変わった方法との出会いでした。
みかん集中法との出会い
ある日、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』に関するセミナーに参加しました。
そこで紹介されたのが「みかん集中法」という、ちょっと風変わりな練習法です。
手順は簡単です。
まず、目の前にみかんを想像します。
そのみかんを頭の後ろ20cm上空に移動させたつもりで、後頭部の後ろの位置から世界を見ているように意識する。
ただそれだけ。
最初は、「何これ、意味あるの?」と半信半疑でした。
でも、15分間の練習を6回続けてみると、不思議な変化を感じ始めたんです。
視野が物理的に広がる感覚
ある日の帰り道、駅のホームで電車を待っているときに気づきました。
普段なら視界の中心だけがくっきり見えて、周りはぼんやりしているのに、そのときはホーム全体が自然と視界に入ってくるんです。
初めての感覚に驚きました。
その後も次々に気づきがありました。
大画面のテレビを見るとき、画面全体が自然と目に入ります
ゲームで敵キャラを見逃さなくなりまし
目の疲れが減り、リラックスした感覚が増えました
「視野が狭い」は物理的な問題かも?
ここでふと思ったんです。
「視野が狭い」とは、もしかしたら物理的な視野の狭さと関係があるのではないか?
例えば、初心者の写真家が被写体だけに集中してしまい、構図全体が見えないことがあります。一方、熟練者は画面全体のバランスを瞬時に見渡せます。写真の四隅にも気を使っています。
これは技術だけでなく、見る行為そのものの違いかもしれません。
地に足をつける感覚
「物理的な変化が心理的な変化を導く」例は他にもあります。
例えば、私の妻の話。
彼女は以前、つま先立ち気味でちょこちょこ歩いていました。
それが整体で骨盤を整えてもらううちに、かかとからしっかり地面を踏みしめて歩けるようになりました。歩く姿勢もきれいになりました。
すると精神的にも落ち着きが出てきたようで、私にもあれこれ小言を言わなくなりました。
おわりに
ただの私の個人的な見解で科学的根拠もなにもないですが、
「視野が狭い」という言葉は単なる比喩ではなく、本当に物理的な視野や行動の範囲と関係しているという仮説
私の経験した「みかん集中法」による視野拡大や「足の裏を地面にしっかりつけて歩く」
物理的なアプローチから始めてみると気持ちや考え方にも変化が生まれやすく取り組みやすいと思います。
この記事を読んで、「ちょっと試してみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
そして、何か気づきがあれば、ぜひコメント欄でシェアしてくださいね。
「体と心はつながっている」
時には、"考える"前に"やってみる"のも悪くないかもしれません。