アニメスタジオ・ufotable 各スタッフの出身スタジオを調べてみた
各セクションで内製にこだわるアニメーションスタジオ・ufotable。このスタジオについては以前、別の記事でセクションごとに紹介しました。
今回は、同スタジオに所属する各スタッフがどのスタジオの出身であるかを調べてみましたので、こちらにまとめてみようと思います。
※下記の情報は、2020年時点の情報です。
ufotableスタジオ出身スタッフ
《各セクション出身スタッフ 2021年7月時点》
ufotable出身のスタッフは、2021年に所属するスタッフの中では185名中、145名。全体の3/4以上のスタッフはufotable出身のスタッフです。
さらに詳細を見ると、原画マンは49名(うち演出家6名)、動画マンは32名が同社出身であり、アニメーターは全体で81名。仕上げ部は8名で部署所属スタッフ全員。美術部やデジタル映像部、制作スタッフに関してもほぼ全員がufotable出身スタッフです。
以前、別の記事でも「ufotableは各部署で教育制度が充実している」点を記載しましたが、2007年の『劇場版 空の境界』以降、新入社員を育て続けた結果、今では多くのスタッフが主力として活躍しています。それは、この出身人数の多さにも表れているなと感じています。
ufotable中途採用スタッフ
《アニメーター・演出家 2021年7月時点》
《美術・撮影・CG・制作・脚本 2021年7月時点》
現在、ufotableで活躍する業界歴10年以上のベテラン組スタッフの多くは様々なスタジオで活動していたメンバーが主となっています。こちらには、それぞれのスタッフの出身スタジオを記載しました(アニメスタッフデータベースさんを元に独自に調べているため、もしかしたら誤記載もあるかもしれないです)。
詳しく見ていくと、アニメーター・演出家は29名、背景美術スタッフ4名、撮影・CGスタッフ2名、制作部スタッフ4名、脚本家1名の計40名が外部スタジオの出身者です。
こうしてみると、ほとんどのスタッフに関して出身スタジオが違います。ただし、これはあくまで出身スタジオの記載であり、ufotable移籍前は別のスタジオに所属していたりフリースタッフとして活動していた人も多いです。例えば、美術部の衛藤功二氏は出身こそスタジオ・スパローですが、ufotableに来る前にはスタジオ・イースターで活躍しており、移籍の際にも矢中勝氏と共にスタジオ・イースターからufotableへ来ました。海老沢一男氏に関してはufotable美術部設立前はフリーの美術スタッフであり、ほかにも、山岡俊氏はufotable移籍前はWHITE FOXで活躍していたりと、出身地とufotable移籍前に活躍していたスタジオや場所は違うことがあることを付け加えておきます。また、演出の技術などに関しても、例えば三浦貴博氏はシャフトで演出技能を学んでいたりします。
ちなみに、設立時にufotableの母体となったスタッフはテレコム・アニメーションフィルムで活躍していたスタッフが多く、制作システムも同社の流れを汲んでいると一部で言われていたりします。
以上、ufotable所属スタッフの出身地を調べてみた記事でした。過去の記事の方も見ていただけると嬉しいです。それでは。
《過去記事》