『「メタバース」を活用し不登校の子どもたちの居場所づくり 岡山県が4月から実施へ』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.3.6
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コメント欄もあわせて読んでほしい
※学校の先生、不登校のお子さんをお持ちの親御さん、障がい当事者の方などにたくさん読んでいただいてありがとうございます。
コメント欄でのやり取りもぜひお読みいただければと思います。最下部のちょっとわかりづらいところにあります。
■【解説】「メタバース」を活用し不登校の子どもたちの居場所づくり 岡山県が4月から実施へ 他の自治体では課題も
「メタバース学校」が広がりつつあります。
文部科学省がメタバースなどを使ったICT教育を、一定の条件を満たせば「出席扱い」にすると公認したことが後押しになったことで、今後も広まっていくと思います。
メタバース学校が普及することは、リアル登校以外の選択肢を提供し孤立を防ぐことにつながるため好ましいと考える一方、「他の自治体では課題も」というタイトルを読んだ時に不安も覚えました。
メタバース学校が正しく位置付けられていることに安堵
『リアル登校が本来あるべき生徒の姿であって、メタバース学校は本来けしからんのだ』みたいな論調の記事になってやしないか、と心配したわけです。
しかし杞憂でした。KSB瀬戸内海放送という伝統的な放送メディアでも、そんなことは言わないのですね。
話題のドラマ「不適切にもほどがある!」でも、かつて「登校拒否」という言葉が使われていたが今は「不登校」と表現するようになっている、生徒本人が登校を拒否している悪人だという考え方が誤りだからだ、という内容のセリフがあります。
「登校拒否」の価値観でメタバース学校を捉える風潮があるならば、メタバース学校そのものやメタバース学校に通う児童生徒が偏見の目で見られてしまいます。
しかし今回のKSBの報道での「他の自治体での課題」は
・メタバース学校の存在がまだまだ知られていない課題
・進学や就職など、メタバース学校を卒業後の「次のステップ」の課題
の2点を挙げており、リアルに登校できるようにすることをメタバース学校のゴールとしていないことは好ましいと感じました。
学校にリアルに行くことに触れるこのコメントについても、できないことができるようになる、社会との接点のひとつとしてリアルもある、という位置づけで話されていると捉えました。
メタバース学校はリアル登校の訓練場になってはならず、もしそうなるならメタバース学校を必要とする児童生徒がメタバース学校にも行けなくなり、救いの場にならなくなってしまいます。
文科省が「出席」と公認しているのがメタバース学校ですから、さすがに報道も価値観をアップデートしているのだなと感じました。
「次のステップ」の課題、メタバースで完結する働き方
課題として挙げられている「次のステップ」は、近い将来のメタバースに本当に期待されていることです。
つまり、メタバース上で働けるようになることです。
小中高、そして大学までがメタバース学校になれば、進学の問題は解決します。武蔵野大学も「登校できるメタバース」を通信制の学部で採用していますし、通信教育という制度も昔からあります。
問題はその先の、就業のメタバース化・フルリモート化です。
桑名市の「メタバース役所」や各所に広がりつつある「メタバース学校」には職員が必要ですから、ここはメタバースで収入を得られる「職場」になり得ます。
役所と学校はどちらも教えたりコミュニケーションすることが仕事の場所になります。教える仕事はメタバースに向いているものだと言えますが、メタバース学校に通う児童生徒の全員が教える仕事に向いているわけではありません。
「次のステップ」の課題を解消するためには、メタバースやオンライン完結型でできる仕事の幅がもっと広がる必要があります。
プログラマー、イラストレーター、ライターなどデジタルデータで納品できるタイプのクリエイター職はフルリモートと相性がよく、世界中どこの仕事でも受けることができるはずです。
メタバース学校で育った人のほうがむしろ、グローバルにオンライン完結の仕事をフルリモートで対応できるスキルが身についている、みたいな未来が見えると「次のステップ」の課題は、解決どころか大勢の人が憧れてメタバース学校に通いたくなるようになるのでしょうね。
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